秋田人形道祖神プロジェクトができるまで
小松が人形道祖神を調べ始めるきっかけになったのは、2017年7月、能代市二ツ井町小掛で60年ぶりに行われたショウキサマの作り替え行事を取材(※)したことです。以前から気になっていた村境に祀られている男女の鬼神。村人たちが […]
小松が人形道祖神を調べ始めるきっかけになったのは、2017年7月、能代市二ツ井町小掛で60年ぶりに行われたショウキサマの作り替え行事を取材(※)したことです。以前から気になっていた村境に祀られている男女の鬼神。村人たちが […]
道祖神とは疫病などの災いが入ってこないようにと村境や道端に祀られている神様。東日本では局地的にワラや木で作られた人形として主に村の入口に立てられます。こうした厄除けの人形は、民俗学者の神野善治さんによって分類され「人形道 […]
「最果ての」という言葉がぴったりの山奥に家が6軒だけの村がある。その村の高台の森にひっそりと祀られている人形道祖神。境界に祀られるはずの道祖神だが、この場所は村の入口ではない。そこにはこの村のなりたちに関する深い訳があっ […]
秋田県内の人形道祖神リサーチには3歳になる娘も2回同行させました。その時に思ったのは「これは子供と一緒に楽しめる」ということです。さすがに数時間に及ぶ作り替えの時は途中で飽きてしまいましたが、インパクト抜群の人形神に「オ […]
人形道祖神は年に一回や二回といったペースで定期的にメンテナンスをしているところが多いです。湯沢市岩崎にある末広町のカシマサマは毎年4月に衣替え。約40名の方々が手分けをして巨大なワラ人形を作り上げていく工程はまさに圧巻で […]
湯沢市の皆瀬川沿いの集落では自然石にワラで手足や衣装を着け境界に立てる風習があります。飯田集落では4カ所に「ニンギョサマ」という道祖神が祀られ、4月と9月に着せ替えを行っております。写真は下(シモ)のニンギョサマ(高さ1 […]
大館市花矢地区(花岡、矢立)は人形道祖神の宝庫。田植え後の6月は道祖神の衣替えが各地で行われる季節。6月10日、二カ所の集落を取材しました。清水川では集落の2か所にニンギョウサマが男女一体づつ祀られています。集会所で作り […]
湯沢市の皆瀬川沿いによく見られる自然石にワラで手足や衣装を着けた人形道祖神。藤倉集落では3カ所に「ニンギョウサマ」という道祖神が祀られ、4月に着せ替え(厄神祭り)を行っております。写真は宇留倉トンネル近くの「峠のニンギョ […]
人形道祖神の取材中、その地域ならではの個性豊かなお店で食事をいただきました。私がご案内したお店の中からいくつかを宮原さんがコラムに執筆、『村を守る不思議な神様』の中で紹介いたします。宮原さんの視点で描かれたユニークな「秋 […]
大仙市の太田、中仙には村境や神社に木の面が祀られている場所がたくさんあります。これらの面は元々はワラ人形の道祖神に被されていたと思われ、ある時期から人形が作られなくなり面だけが祀られるようになったと思われます。ぞの理由を […]
大仙市南外にある荒沢地区では、地区の北と南にそれぞれショウキサマが祀られております。北(男神)は木彫の男根数本と面が3つ、南(女神)にはワラ人形が祠の中に一体。3つの形態の道祖神が一つの地区で見られるのは非常に珍しいです […]
昨日は美郷町本堂城回の本堂城跡(秋田県指定史跡)にあるショウキサマの作り替え取材。こちらは私が小学生の頃に初めて見た道祖神(当時はお面だけ)。ずっと不思議に思っていたいくつかのことがようやく分かりました。本には間に合いま […]
大仙市横堀の鶴田地区にあるショウキサマを見た私は思わず「ブロディだ!」と叫んでしまいました。隣にはなぜか真新しい木の面が。そこにはこの地域ならではの理由がありました。(小松) […]
大館市花矢地区は人形道祖神の宝庫。そこにはまるでメキシコのマスクマンのような表情を持つ道祖神も祀られています。ここでは黒っぽい顔が男神、白が女神。まるでルードとテクニコのよう。(小松) […]
7月1日、横手市大森末野にあるショウキサマの作り替えと鹿島流し行事を取材しました。朝8時から集落の入口にある大木に繋がれたショウキサマを解体して作り替え。お昼の直会(なおらい)を挟んで、夕方から子供たちが家々をめぐり鹿島 […]
人形道祖神の名称は「カシマサマ」、「ショウキサマ」、「ニンギョウサマ」などが代表的なところですが、大館市花矢地区には歴史上の武将の名前が付けられているユニークな例があります。松峯神社の三体は(向かって左から)弁慶、義経、 […]
7月22日(日)湯沢市御返事のカシマサマの作り替えとお祭りを取材しました。男性たちが朝から新しいカシマサマを作り、午後集落の中心部にある庚申塔の場所に設置。夕方から若者たちがカシマサマを担いで練り歩き、集落に通じる道筋、 […]
湯沢市皆瀬の若畑は奥宮山の中腹にぽっかりと空いた盆地にある8軒の集落で、まさに「天上の農村」。村の入口にはワラの衣を着せた自然石(120cm)と70センチのワラ人形が、反対側の入口にも60センチほどのワラ人形が祀られてい […]
湯沢市三梨にある御嶽堂(みたけどう)集落。村の奥にある水神宮の登り口に高さ90センチほどの自然石に笠、腰蓑、男根をワラで装飾した道祖神が一体祀られています。これが御嶽堂のニンギョサマ。毎年11月、水神宮の冬囲いをする際に […]
『村を守る不思議な神様~あきた人形道祖神めぐり』が発売されてからちょうど一か月になりました。当初はどれくらい反響があるのかまったく見当が付かなかったのですが、嬉しいことにほぼ毎日、全国からご注文、お問い合わせを頂いており […]
秋田人形道祖神・スライド&トークイベント「ANP NIGHT!」◆2018年8月21日(火)◆OPEN 18:30/START19:00◆料金:1500円(ワンドリンク付き)◆お問い合わせ・予約は”studi […]
湯沢市の三ツ村集落には体長約3・8mのカシマサマが祀られています。毎年7月下旬に毎年作り替えと村を練り歩く「人形送り」が行われています。わずか4時間ほどで一からワラ人形を作り上げていく様子は圧巻でした。 […]
昨日は秋田県にとってまさに歴史的な1ページとなる夏の甲子園、金足農業(秋田)vs大阪桐蔭(北大阪)の決勝戦が行われました。金農は桐蔭に破れてしまいましたが、秋田県代表としてはなんと103年ぶりの準優勝をおさめたその活躍は […]
2018年9月1日(土)2回開催(入れ替え制)第一回目 OPEN 12:30/ START 13:00第二回目 OPEN 16:30/ START 17:00 2018年9月2日(日)1回開催のみ第三回目 OPEN 12 […]
大館市松原のニンニョサマ(ニオウサマとも)は体長約3メートル、県北では最大級のワラ人形道祖神です。現在、男女二体が山の麓に祀られていますが、かつて男のニンニョサマは反対側の川岸の入口に立てられていたとのこと。2年に一度の […]
本日の秋田魁新報様の紙面にて『村を守る不思議な神様』と秋田人形道祖神プロジェクトの活動について取り上げていただきました。https://www.sakigake.jp/news/article/20180830AK001 […]
秋田人形道祖神プロジェクト、東京公演初日は盛況のうちに終了いたしました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!17時からの回には「人形道祖神」の命名者で私たちが最も影響を受けた民俗学者の神野善治先生にもご参 […]
小松による郷土史コラム「新あきたよもやま」が半年ぶりに再開。テーマはもちろん人形道祖神です。 https://www.sakigake.jp/news/article/20180726AK0020/ […]
9月1日、2日、東京hako galleryさんで開催されたスライド&トークイベント『秋田人形道祖神めぐり』は大盛況のうちに終了いたしました。お客様からは「こんなスゴい信仰があったとは」、「秋田にかならず行きたい […]
東京で100名様以上が来場され「秋田はすごい」、「絶対に秋田に行く」と大変好評を博した展示会を秋田・小松クラフトスペースにて凱旋展示いたします。東京でも話題となった人形道祖神の手も参考展示。ぜひこの機会をお見逃しなく。9 […]
横手市本城は下今泉と下堀の二つの町内に分かれており、下今泉地区ではカシマサマの作り替え(鹿島立て)を6月に、下堀地区では鹿島流しを7月に行います。下今泉のカシマサマはなんと女神様とのこと。東京でのトークイベントで人形道祖 […]
秋田魁新報様のコラム「ふきのとう」に人形道祖神Tシャツを取り上げていただきました。現在品切れになっているSサイズは来月上旬に入荷予定です。5,400円と値段は高めですが、私はこの夏ほぼ制服のように着ていたので20回近く洗 […]
稲穂が黄金色に輝く秋の夕暮れ。こちらのカシマサマの顔はラミネート加工済みです。(小松) 「面白いカシマサマがあるんですよ」と小松氏に誘われて見に行きました。ラミネート加工は斬新でした。小松氏によると「 横手盆地という豪雪 […]
皆瀬ダムに囲まれた湯沢市羽場集落では村境の3カ所にカシマサマと呼ばれる人形道祖神が祀られております。自然石にワラで細工し人形に見立てた「皆瀬川タイプ」の道祖神です。春、夏、秋の年3回衣替えが行われております。(小松) 私 […]
10月5日深夜0時15分から秋田朝日放送(AAB)で放映される『ぷあぷあ金星』に宮原と小松が出演いたします。http://www.aab-tv.co.jp/pour/http://www.aab-tv.co.jp/pou […]
いよいよ一週間後、10月20日(土)に『スライド&トークイベント・秋田人形道祖神めぐり in 五城目』が開催されます。五城目は私、小松が昨年宮原葉月さんとはじめてお会いし、秋田人形道祖神プロジェクトを結成するきっかけとな […]
道祖神のルーツの一つとして考えられているのが、古代朝鮮、日本の都城や東北地方の城柵官衙から見つかっている男性器をかたどった木製品です。道教の影響を受けた魔除けの儀礼に用いられたと思われます。五城目町の大川地区には石崎遺跡 […]
10月20日五城目町のギャラリー・ものかたり様で開催したスライド&トークイベント、無事終了いたしました。ご来場いただいた皆さまありがとうございました。『村を守る不思議な神様原画展』は引き続き11月4日(日)まで& […]
八峰町大信田は白神山地の山間にある集落で、菅江真澄の紀行記にも登場します。ここではかつて村の三カ所の入口にショウキサマ(ソキサマとも)という木とワラで作られた道祖神が一体ずつ立てられ、近年では一カ所にだけ立てられていまし […]
11月3日、湯沢市皆瀬若畑のニンギョウサマ(カシマサマとも)の作り替えを取材いたしました。若畑では春、夏、秋の年三回「人形立て」という作り替えの行事があります。道祖神を通して、かつての山村の生活史が浮かび上がり、とても感 […]
11月9日は大仙市の中仙、太田の人形道祖神のお祭り「オニョサマ立て」を取材しました。「立て」と言っても人形を作り変えるわけではありません。集落の皆さんがオニョサマの前で念仏(百万遍)を唱える行事です。今回取材したのは中仙 […]
『村を守る不思議な神様』の中で「鶴田のブルーザー・ブロディ」と紹介した大仙市鶴田のショウキサマが今年で見納めになりました。ワラを編める方が高齢化し、毎年作り替えることが困難になったためです。10月、ワラ人形からお面へと魂 […]
大館市松峰の稲荷神社(松峰神社里宮)には源義経、武蔵坊弁慶、那須与一という武将の名前が付けられたユニークな人形道祖神(人形様)が祀られています。11月24日は人形様のお祭り。午前中に人形の衣替えをし、夕方から若者が背負っ […]
12月2日、5日の両日、大館市山田の人形道祖神・ジンジョサマを取材しました。集落内の8つの常会(町内)にそれぞれ男女二体の人形神・ジンジョサマが祀られています。今回密着取材させていただいたのは赤坂常会。毎年、お祭りの日の […]
ジンジョ祭りは毎年旧暦10月末日の前日(今年は12月5日)に行われます。午後から宿の家(当番)に赤坂常会の皆さんが集まり、高砂を朗誦。その後、「八皿の儀」が執り行われます。この儀式は7月の盃に酒を注ぎ、さらに大きな盃にま […]
取材日:2018年12月5日宿(当番)の家を出た男女のジンジョサマは若い男性に担がれて町内を巡行します。隣の常会のジンジョサマと鉢合わせになると、互いの男女のジンジョサマをまるで交合させるようにぶつけ合います。赤坂常会で […]
12月11日、湯沢市岩崎の初丑(はつうし)祭り(裸参り)に行ってきました。末広町と栄町のカシマサマのすぐ手前にある水神社に岩崎の6町内が恵比寿俵を奉納するお祭りです。さすがカシマサマの目の前で行われるお祭り、勇壮かつ重厚 […]
1802年12月、森吉山(現、北秋田市)を訪ねた菅江真澄は山麓の桐内村で二体の泥塑天子(道祖神)が雪の中に埋もれているのを見て驚いていた、と書いています。昭和62年、民俗学者の神野善治氏は桐内集落で真澄が記録した道祖神の […]
遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。昨年の春にスタートした秋田人形道祖神プロジェクト(ANP)は、おかげさまで充実した活動を行うことができました。7月に刊行した『村を守る不思議な神様』は予想以上に大きな反響 […]
秋田魁新報電子版のコラム『新あきたよもやま』で、全4回にわたり『ヒエキガミが来た道』を連載いたします。『村を守る不思議な神様』でも取り上げた、大館市雪沢のドジンサマから秋田の人形道祖神のルーツを探るシリーズ。一回目は『真 […]
今日は家族と宮原さんと一緒に仙北市桧木内へ。「村を守る不思議な神様」でも登場した吉田のワラニンギョウと久々のご対面。その後、星雪館さんへ。いぶりがっこや干し餅など秋田の冬の保存食について人形道祖神女子の門脇富士美さんから […]
秋田人形道祖神プロジェクト、2019年最初のイベントは、あの人形道祖神の聖地・湯沢市岩崎にて開催いたします!ついに、”King of 人形道祖神”カシマサマのお膝元でスライドショーをやらせていただ […]
田植え後の初夏は各地で人形道祖神のお祭りが行われます。6月9日は横手市大雄の藤巻のヤクジンサマ(カシマサマ)の行事「厄神立て」を取材しました。藤巻では村はずれの田圃の中に高さ2.6メートルのワラ人形のヤクジンサマが祀られ […]
江戸時代後期の紀行家・菅江真澄は大館から鹿角へ向かう途中の小雪沢(大館市)で男女一対の朱色に塗られた木像を見ました。真澄はこれらを「避疫神(ヒエキガミ、または、サエノカミ)と呼び、村に疫病が入ってこないように祀られている […]
平成28(2016)年、私は遊廓家の渡辺豪さんと共著で『秋田県の遊廓跡を歩く』(カストリ出版)という本を書いた。秋田県内各地に残る色街の残照を文と写真で記録したルポタージュだ。この時の取材から私は本格的に郷土史研究をスタ […]
7月24日、神楽坂・かもめブックスさんで開催されたスライド&トークイベント『秋田人形道祖神めぐりパート2』には平日の夜にも関わらず沢山の皆様にお越しいただきありがとうございました!初めてお話しする内容だったことも […]
8月の17、18、25の3日間、秋田市・小松クラフトスペースで開催されるスライド&トークイベント「秋田人形道祖神めぐりpart2」、当日ご来場されたお客様に進呈する特典をご用意しました。 昨年のイベントの特典は「星雪館さ […]
本日、8月16日から秋田市・小松クラフトスペースにて『村を守る不思議な神様2』の刊行を記念した企画展『宮原葉月と秋田人形道祖神展』がスタートしました。本の原画とオリジナルグッズ、そして併催の『旅するマーケット』では、人形 […]
『村を守る不思議な神様2』では「縄文土偶」に関する宮原葉月さんのコラムを見開き2ページで掲載している。これは人形道祖神の取材途中に立ち寄った博物館で見た縄文時代の土偶や岩偶から宮原さんが特に印象に残ったものをセレクトし、 […]
秋田はすっかり秋の景色になりました。我が家の食卓にも新米が登場。「食欲の秋」は食べ過ぎに注意です。そんな秋の田園の中、点在する人形道祖神を訪ね歩き、スライド&トークと馬頭琴の演奏、そして美味しいお食事を楽しむというイベン […]
10月6日(日)、樫食堂さんで開催される『秋のオニョサマめぐり&スライドトーク』 までいよいよあと3日。明日から秋田県内は雨が降る予報ですが、6日は晴れるようです。秋晴れの中で「オニョサマウォーク」を楽しみたいですね。 […]
いよいよ 『秋のオニョサマめぐり&スライドトーク in 樫食堂』 がせまってまいりました。参加のお申込みもたくさん頂戴し、そろそろ定員に達する可能性も。できれば前日の10月5日(土)までにご予約いただけたら幸いです。 今 […]
東日本を震撼させた台風19号から一夜が明けました。秋田では深夜のうちに嵐が通り過ぎていきましたが、「道祖神」のメッカである長野県や関東から東北にかけての甚大な被害には心が痛みます。一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます […]
10月16日、午後6時10分からのNHK秋田「ニュースこまち」で秋田人形道祖神プロジェクトの活動が紹介されました。 番組では先日、大仙市太田町で開催された「秋のオニョサマめぐり&スライドトーク」とその前後に私たちが取材し […]
明治7年創刊の秋田県を代表する新聞・秋田魁新報でこの秋から特別企画「ハラカラ」がスタートしました。地元で本を刊行しているグループが隔月で連載するシリーズ。ユカリロ編集部さん、勝手に宣伝組合さんの他、私たち、秋田人形道祖神 […]
今年の6月、7月はほぼ毎週のように人形道祖神の取材に出かけていましたが、それ以降はイベント等のアウトプット活動がメイン。「充実しているけど最近なんかもの足りない」と私と宮原が思い始めたこの頃、いよいよ待ちに待った人形道祖 […]
いよいよ11月10日(日)開催される代官山蔦屋書店さんでのスライドトークイベントまで残り数日に迫りました。この2年間に取材した100体以上のカシマサマ、ショウキサマ、ニンギョウサマ等の中から大小新旧取り混ぜてお話しします […]
代官山蔦屋書店でのスライド&トークショー「秋田人形道祖神めぐり・グレイテストヒッツ」はいよいよ明日、11月10日(日)に迫ってまいりました。宮原さんは昨日、私も今日、東京入り。夏のジトジトとした暑さが嘘だったみたいに、か […]
11月10日(日)、 代官山蔦屋書店でのスライド&トーク『秋田人形道祖神めぐり・グレイテストヒッツ』が開催されました。当日は日曜日の夜にも関わらず、たくさんのお客様にお越しいただきありがとうございました。こちらのブログで […]
私たちが「人形道祖神ワンダーランド」と呼んでいる大館市北部の花矢地区。この地域には11月に道祖神の作り替えを行う集落がいくつかあります。大森もその一つ。この村を守るニンギョウサマはまるで地球外生命体のようなユニークな姿の […]
今年7月、神楽坂・かもめブックスさんでのイベントに参加してくれた宮原さんのご友人たちが「今度秋田に行きたい!」と口を揃えておっしゃいました。「よかったら年内にでも」 とお誘いしたところとんとん拍子に話が決まり、11月22 […]
秋田県の南端・小安峡から一気に北上して北秋田市へ。二日目の宿は約200年前、菅江真澄も訪れた森吉山にポツンと一軒、秘湯旅館。 「杣(そま)温泉」 「初秋田女子にはハードルが高すぎるんじゃないか」、「都会人にはワイルドすぎ […]
「人形道祖神と秋田めぐるツアー」の翌25日は大館市山田のジンジョ祭り。前日の作り替えに続いて、赤坂常会(町内)の行事を取材させていただきました。 今年の宿(当番)なっているFさんのお宅では、昨日作ったばかりのジンジョサマ […]
12月12日(木)19時30分からNHK・BSプレミアムで放映される「ニッポンぶらり鉄道旅」に私たち秋田人形道祖神プロジェクトが仙北市桧木内の皆さんと一緒に出演いたします! これまで、地方局の番組には何度か出させていただ […]
2019年も残りわずかとなりました。毎冬、雪が降り積もると取材はほぼ不可能になりますが、今のところ暖冬の影響で雪が少なく、先日はこれまで未調査だった人形道祖神を訪ねてまわることができました。しかし「熊がまだ冬眠していない […]
例年、大館市山田のジンジョ祭りが終わると、冬の間は県内で人形道祖神の作り替え行事はありません。昨冬はほとんど取材をせず、『村を守る不思議な神様2』の制作に追われていましたが、今年は年明けから「来訪神&道祖神ダブル取材」を […]
②赤石のサイノカミ行事とアマハゲ(1月11日) にかほ市金浦にある赤石集落、ここでは小正月のサイノカミ行事にあわせて来訪神「アマハゲ」が登場します。今年は1月11日の午後に行われると聞き、取材させていただきました。 何度 […]
③石名坂のアマノハギ(1月13日) 1月11日、横岡の小屋建て、赤石のアマハゲと立て続けに取材し、にかほ市の小正月行事にすっかり魅せられた我々ANP。次の取材予定は15日「横岡の小屋焼き」なのですが、その間にも来訪神やサ […]
④横岡のサイノカミ小屋焼き(1月15日) 小正月の1月15日は横岡のサイノカミ(サエの神)行事 の日。朝にサイノカミの小屋焼きが行われ、夕方から子供たちが唄いながら村を周って餅をもらう「鳥追い」が行われます。 午前8時に […]
⑤横岡の鳥追い行事(1月15日) 1月15日の夕方から、横岡のサイノカミ(サエノカミ、塞ノ神)行事「鳥追い」が行われます。集会所には6名の小学生と3名の中学生が集まり、午後4時から 「唄の練習」 が始まりました。 佐藤輝 […]
新型コロナウイルス感染拡大を受けて、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されました。「郡部では普段から人が歩いていない(知事談)」わが秋田県でも不要不急の外出自粛や移動の自粛が要請されております。 4月からは人形道祖神の作 […]
緊急事態宣言下でのゴールデンウィークが終わりました。例年はこの時期、帰省客で賑わう秋田駅周辺はほぼ「ロックダウン」しており人影もまばら。現在、秋田県内では3週間以上、新型コロナウイルスの感染者が新たに確認されておらず「も […]
秋田県では新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が解除され、徐々にですが日常に戻りつつあります。私の本業である小松クラフトスペースも4月12日から臨時休業しておりましたが、約一か月ぶりに営業を再開いたしました。 […]
今月から県境をまたぐ移動の自粛要請が段階的に緩和されました。秋田市内にも少しずつ人通りが戻ってきております。新型コロナウィルスの第二波が来ないことを祈る毎日です。 山形県鶴岡市の致道博物館で開催中の 「山口吉彦アマゾンコ […]
『村を守る不思議な神様1』のプロローグとエピローグに登場する能代市二ツ井羽立のショウキサマ。男女一対で大きな胡桃の木の下に祭られています。本の中では昭和52年にこちらで起きた出来事と、その事実を確認するため平成30年に聞 […]
8月に入ってから秋田でも暑い日が続いております。新型コロナの予防はもちろんですが、熱中症対策も万全にしなければ! この夏も秋田県内の人形道祖神の行事を取材しております。夏の行事といえば何といっても「鹿島立て(人形道祖神) […]
7月16日、横手市平鹿町樽見内の鹿島行事を取材しました。樽見内のカシマサマは旧浅舞村と旧里見村の村境に近い小勝田沼に浮かぶ小島に平館のカシマサマと並んで立っております。 行事の当日、朝から村の長老たちが集まり、カシマサマ […]
本日で仙北市・田沢湖図書館の「村を守る不思議な神様・小さな原画展」が終了いたしました。最終週もたくさんいらしていただいたとの事。嬉しい限りです!原画展については追ってご報告いたします。 公益財団法人秋田県女性会館さんの主 […]
7月19日(日)はトリプル取材となりました。まずは横手市十文字木下(きじた)の鹿嶋祭り。こちらの行事は昨年取材させていただき、今年の1月には公民館でスライドトークも行わせていただきました(こちら) 木下のカシマサマは人形 […]
10月に入り、秋田はすっかり秋めいてきました。朝晩は肌寒く、そろそろストーブが必要な時期に差し掛かっております。 一か月以上前になってしまいましたが、9月6日、能代市二ツ井にある小掛のショウキサマの行事を取材させていただ […]
「人形道祖神を首都圏にお連れしたい 」、「首都圏の美術館に展示するためのレプリカ制作が今月からいよいよ本格的にスタート」そんな内容の記事が昨年の秋から何度もこのブログに登場しております。詳しい内容を書きたい気持ちを必死に […]
角川武蔵野ミュージアムのグランドオープンから早一週間が経ちました。同会場で開催中の『荒俣宏の妖怪伏魔殿』でショウキサマやカシマサマの雄姿をたくさんの方がご覧になったのではないかと思います。 今回のオープンに先立つこと2週 […]
2020年11月28日から秋田県立近代美術館で開催される「ARTS & ROUTES -あわいをたどる旅-」に秋田人形道祖神プロジェクトが参加いたします。こちらは江戸時代の紀行家・菅江真澄が残した旅の軌跡をテーマ […]
2020年も残すところ数日。今年は新型コロナの世界的流行が起き、私たちの活動も大きく影響を受けた一年。人形道祖神が生まれるきっかけになった「疫病」という、これまで文字の上でしか知りえなかった禍が、こんなに身近に起きるとは […]
『村を守る不思議な神様』で「人形道祖神界のメジャーリーガー」として紹介した湯沢市岩崎・末広町のカシマサマ。毎年4月に行われる衣替えの行事「鹿島祭り」は昨年、新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言をうけて中止に→こちら。同 […]
昨年の今頃は新型コロナの感染拡大による緊急事態宣言で私たちの取材も自粛しておりました。今年は秋田県では宣言が出ていないものの、むしろ昨年の方が平和だったと思えるほど感染拡大の一途。まずは事態が終息するのを願うばかりです […]
今年の初めころ、JR東日本の「大人の休日倶楽部」の会員誌を制作されている方から「6月号で人形道祖神を特集したいです」というご相談を受けました。100万人以上の会員様に届けられる月刊誌。秋田の人形道祖神文化を全国に知ってい […]
先日、外出先で秋田市在住の女性の方から「ツアー申し込んだから、楽しみにしていますよ」と声を掛けられました。なんと「びゅうトラベルサービス」さん主催の「秋田に伝わる村の守り神・人形道祖神をめぐる旅」に申し込まれたとのこと。 […]
遅ればせながら秋田人形道祖神プロジェクト(ANP)のTwitterアカウント(@akitadosojin)を開設しました。SNSでは他にもFacebook、Instagramにも公式アカウントがございます。それぞれのサイ […]
とても残念なお知らせがあります。JRびゅうトラベルさん主催の「秋田に伝わる村の守り神・人形道祖神をめぐる旅」、第1回目ツアー(7/20~)が、この度の新型コロナウィルス感染再拡大による緊急事態宣言をうけて、開催中止となり […]
6月27日、大館市粕田のニンギョウサマの行事を取材しました。こちらでは春と秋にニンギョウサマの衣替えの行事「人形立て(人形祭り)」が行われます。宮原さんは目下埼玉の自宅に籠り、新刊の制作に集中しているため、今回は家族と一 […]
7月最初の日曜日は横手市大森末野のショウキサマの行事です。このブログでもおなじみの、秋田県を代表する人形道祖神の一つ。昨年は所沢市の角川武蔵野ミュージアムにも収蔵展示され(こちら)、先日はNHKBSプレミアム「にっぽん縦 […]
今年の夏はとにかく暑い!秋田県内では35度を超える日が続き、半年前まで雪が積もっていたのが嘘のような熱帯モードです。世界中で異常気象のニュースが後を絶たず、地球環境の悪化が心配になります。 7月22日の「海の日」、横手市 […]
新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。昨年の今頃は「来年になれば少しは落ち着いているかな」と思ったりしましたが、現実は正反対でより深刻度を増しております。早く安心して暮らせる日が来ることを祈るばかりです。 今年も夏 […]
先週8月10日に書いたブログで「今年の夏はとにかく暑い!」と書きましたが、その日を境に天気が急転、朝夕は秋の気配さえ感じるくらい(言い過ぎか?)涼しいです。これからまた暑くなるようですが。。。 この夏の取材で最高の猛暑は […]
秋田人形道祖神プロジェクトの新刊『村を守る不思議な神様・永久保存版』が9月15日、KADOKAWAから発売されます。本書はこれまで刊行した2冊の「村を守る不思議な神様」を書き直して再編集。新たな内容を大幅に書き加えた「 […]
8月27日付の秋田魁新報「ハラカラ」24号に寄稿しました。今回取り上げたのは横手市十文字町木下(きじた)のカシマサマです。毎年7月に行われる木下の「鹿嶋祭典」は2019年から3年にわたり取材させていただき、こちらのブロ […]
9月15日に発売される 秋田人形道祖神プロジェクトの新刊『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)。第2章は「江戸時代の旅人・菅江真澄が見た秘境の神様」です。 この章で紹介する道祖神は大館市雪沢地区に点 […]
9月15日発売の『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)。第3章は「境界と道祖神」です。 村に災いが入ってこないように、境界に祀られる人形道祖神。しかし、大館市北部で取材を続けているうちに、私たちはあるこ […]
いよいよ発売まで2週間を切った『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)。本の内容をご紹介するこの連載はまだ3分の1も終わっておりません。発売当日まで更新頻度を加速していきます! 第4章は「男と女の神」。「 […]
昨年の今頃は残暑が厳しかったような気がしますが、今年はお盆過ぎから涼しい日が続いております。 秋田の農村では稲穂が実り始めました。 いよいよ「実りの秋」のスタートです。 いよいよ来週、9月15日発売となる『村を守る不思議 […]
『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)の発売まで残り一週間となりました!本の発売を記念したブックフェアも東京や秋田で開催される予定です。詳細は後日、お知らせいたします。 ようやく本の半分まで来ました。第 […]
『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)9月15日の発売を前に、私と宮原さんの元に見本誌が届きました!恐る恐る手に取ってみると、思っていた以上に情報量がすごい!マンガが4編、さらに巻末にギャラリーページが […]
『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)第8章は秋田県を代表する人形道祖神の名称であるカシマサマ(鹿島様、鹿嶋様)について取り上げます。なぜ茨城県にある鹿島神宮の祭神が秋田の疫病退散の神様になったのか。そ […]
いよいよ発売まであと3日に迫った『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)。第9章は村の中を練り歩く人形道祖神の行事をテーマにした一章です。 昨年1月、横手市木下の「いきいきサロン」でスライドトークをやらせ […]
『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)の一部試し読みと各章の内容を紹介する連載もいよいよあと2回となりました。どうにか9月15日の発売まで間に合いそうです。 第10章は「ナマハゲと道祖神」。「人形道祖神 […]
いよいよ発売日が明日に迫った『村を守る不思議な神様・完全版』(KADOKAWA)。書店様によっては既に店頭に並んでいるようです。秋田の魅力が詰まったこの本が全国の皆さんの手に届きますように。 新聞社様からの取材もいくつか […]
『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA )がついに発売されました。この本の刊行について、話が持ち上がったのは今年の初め頃。あれから約9カ月、紆余曲折を経てなんとか発売の日を迎える事が出来たことは、とても感 […]
8月1日、横手市真角(まっかく)に祀られているカシマサマの作り替えを取材しました。真角は旧十文字町睦合(むつあい)地区にある47軒の集落。同じくこの地区にある下今泉のカシマサマ、下堀の鹿島流しを一昨年取材させていただいて […]
仙北市角館町薗田・大威徳山神社で12年に1度の祭典「丑年祭り」が行われました。丑年の8月の数日間、御神体の秘仏「大威徳夜叉明王像」が御開帳されます。この機を逃せば、次に見られるのは12年後の2033年。今のうちに拝観さ […]
『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)の中で一番多く登場するのが、能代市二ツ井町・小掛のショウキサマ。4章「男と女の神」、11章「幻の泥塑天子を探して」、そしてマンガ「長老編」の3回にわたって紹介しまし […]
実りの秋は「収穫祭」、人形道祖神の行事も各地で行われます。10月24日、大仙市、仙北市で3カ所の行事をはしご取材しました。 まず、最初に訪れたのは「人形道祖神界のブルーザー・ブロディ」こと大仙市鶴田のショウキサマの「秋の […]
2021年最後の取材は大館市松峰のニンギョサマの「人形様祭り」でした。毎年11月24日前後に開催されるこの行事、『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)にはマンガ「キリタンポ編」に1コマ登場するだけですが […]
雪に閉ざされる冬の間、秋田では人形道祖神の行事はほとんどありません。しかし、全国的にみると道祖神の祭りが多いのは1月~2月の小正月。わが秋田県には「人形ではない」道祖神とナマハゲに代表される来訪神とがブレンドされた摩訶不 […]
秋田人形道祖神プロジェクトの「冬の重要研究テーマ」である、にかほ市の小正月行事。この地域では 『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)の「ナマハゲと道祖神編」 でご紹介したように、小正月の道祖神(塞ノ神) […]
『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)の発売以来、トークイベントやワークショップのご依頼をたくさん頂戴しております。秋田人形道祖神プロジェクトとしては京都、福島(会津若松)、宮城(石巻)で開催。 昨年秋 […]
1月22日、午後1時から大館市山田の交流サロン「カフェあっこ」でスライドトーク『ジンジョサマとカシマサマ』が始まりました。会場には地元の17名の皆様にお集りいただきました。 今回は山田集落の人形道祖神・ジンジョサマを中心 […]
ようやく長かった冬が終わり、心地よい日差しが感じられる季節になりました。春からは道祖神の行事が各地でスタート。取材が今から待ち遠しいです。 それに先立ち、ずっと気になっていた道祖神?をリサーチをすることになりました。それ […]
(幻の人形道祖神を訪ねる、からの続き)村境に藁の竜が巻かれた「百万遍供養塚」の石塔が建つ男鹿市百川集落。春彼岸の初日・3月18日に竜を作り、中日の21日に念仏と巡行が行われます。こうした行事は男鹿市や潟上市に広く分布して […]
秋田県における人形道祖神の代表格といえば、なんといっても湯沢市岩崎に3体祀られているカシマサマ(鹿島様)。『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)ではトップバッターの第一章「人形道祖神のメジャーリーガー」 […]
大仙市東部の斉内川流域は県内屈指の人形道祖神密集地帯。お面だけを祀っている集落が多い中、藁人形の道祖神も3カ所にいらっしゃいます。太田町下斉内のオニョサマ(仁王様)はその一つ。『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KAD […]
人形道祖神研究の第一人者であり、私たちが師と仰ぐ民俗学者の神野善治先生。著書である『人形道祖神・境界神の原像』(白水社)は、まさに教科書というべき存在です。一昨年、角川武蔵野ミュージアムでの人形道祖神の展示の際には、設営 […]
5月17日 (県北編より続く)能代市から湯沢市へ一気に南下。最初の目的地は岩崎のカシマサマです。「人形道祖神のメジャーリーガー」の圧倒的な迫力にクラウディアさんと安田さんも大興奮。 何度となく調査で岩崎に来られている神野 […]
田植え後の6月から8月初旬までの2カ月間は、毎週切れ目なく人形道祖神のお祭りが続きます。その先陣を切って6月5日、大館市花矢地区にある中羽立、清水川で道祖神「ニンギョウサマ」の行事が催されました。 こちらには2018年に […]
(中羽立編からの続き)6月5日、午後1時からは大館市花矢地区清水川の道祖神・ニンギョウサマの行事です。清水川は中羽立のすぐ北にある集落で全19軒。村の南側に男神、北に女神のニンギョウサマが祭られ、毎年初夏と秋に作り替えを […]
今年の活動のテーマである「再取材」。6月12日はその本命というべき行事を取材しました。美郷町本堂城跡に祭られているショウキサマ。2018年にはじめて作り替えの行事を取材し、その成果は『村を守る不思議な神様2』で紹介しまし […]
秋田県も先週末から本格的な夏モードに。私たちにとって夏といえばなんと言っても鹿島行事の季節。今年はどんなカシマサマと出会えるのか、楽しみです♪ちょっとその前に、6月25日は横手市、26日は能代市で小松が講演を行いました。 […]
私が住んでいる秋田市では3年ぶりに「竿灯まつり」が開催中。新型コロナの再拡大が心配なこの頃ですが、久々の地元の夏祭りに心が躍ります。 7月は夏恒例の鹿島行事を取材しました。今年のテーマはカシマサマではなく「鹿島流し」です […]
前々回のブログでも書きましたが、今年の夏は秋田県内各地の「鹿島流し」行事を中心に取材しました。その成果は現在、秋田魁新報電子版のコラム・『新あきたよもやま』で「夏の風物詩・鹿島流しを訪ねる」と題して連載中です(全7回、毎 […]
久しぶりのブログ更新です。8月から連載していた秋田魁新報電子版コラム『夏の風物詩・鹿島流しを訪ねる』、最終回は高さ約60センチのミニマムな鹿島様が橋の上に立つ横手市の石塚集落。全7回のシリーズを子供たちの熱気に溢れる行事 […]
横手市大雄の新町は、かつて田村と呼ばれた田村地区の本郷で約100戸。村の中央部には坂上田村麻呂が建立したと伝えられる田村神社(毘沙門堂)があります。毎年8月22日に行われる「鹿島送り」はコロナ禍で中断していましたが、この […]
秋田県で9月に行われる人形道祖神の行事といえば、なんと言っても能代市二ツ井町にある「小掛のショウキサマ」です。2017年にはじめて取材させていただいた時から今年で5年目。こちらのショウキサマとの出会いが秋田人形道祖神プロ […]
12月1日(木)NHK総合、午前8:15から放映される「あさイチ」は秋田特集。この番組の中で宮原葉月が秋田の人形道祖神の魅力をご紹介いたします!宮原さんの手で色鮮やかに表現された「道祖神アート」も登場しますよ♪どうぞお見 […]
晩秋に催される秋田県の人形道祖神の代表的な行事といえば、大館市山田集落の8つの常会(町内)で行われる「ジンジョ祭り」です。『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)の第4章「男と女の神」でも紹介したこちらの […]
新年あけましておめでとうございます!本年も秋田人形道祖神プロジェクトをよろしくお願いいたします。 本来であればここで「今年の抱負」など述べるべきなのですが、昨年のうちに書いておこうと思っていたブログを数本、新年に持ち越し […]
昨年も各地の教育機関や研究会、文化講座などで講演する機会をたくさんいただきました。聴講された皆さまからは温かい言葉を頂戴したり、新情報を教えてもらったりと、私たちの活動にとって大きな活力になっております。2022年12月 […]
昨年、愛知県の名古屋市立大学と宮城県の東北工業大学でリモートによるレクチャーをやらせていただいた際、学生さんたちに2つの質問をして、挙手で回答してもらいました。①「ナマハゲを知っている人?」②「カシマサマを知っている、ま […]
2月5日(日)秋田市中心部にある「あきた芸術劇場・ミルハス」で『あきた無形民俗文化財万博~カタチなきたからもの~』(主催・秋田県、企画運営・わらび座)が開催されました。今回ポスターやチラシのイラストを手掛けたのは宮原さん […]
今年の秋田の冬は寒さが厳しかった反面、とても短く、3月に入ってからは春の陽気に包まれる日が続いています。冬季は雪に覆われているカシマサマやショウキサマも例年より一足早い春の訪れを喜んでいることでしょう。 しばらく冬眠中だ […]
埼玉県所沢市にある角川武蔵野ミュージアムに秋田の人形道祖神8体、鹿島人形20体、鹿島船1艘がお目見えしたのは2020年11月。開館記念の『荒俣宏の妖怪伏魔殿展』、それに続く『妖怪大戦争展』で展示されました。私たちは前年の […]
春の到来と共に人形道祖神の行事が秋田県内各地で始まっております。とりわけ年に2度、春と秋に行事がある集落では、田植え前の4月、もしくは田植え後の6月にワラ人形の作り替えが行われる事例が多くあります。 4月15日、能代市鶴 […]
秋田は新緑の季節です。県内各地で田植えが行われ、田んぼに水が張られた風景が一面に広がっています。 毎年、ゴールデンウィーク前半の4月29日には秋田県内最大のワラ人形、横手市山内黒沢地区の岩手県境近くにある田代沢のカシマサ […]
今年も「カシマの夏」がやってきました!秋田県内各地では春から夏にかけて「鹿島(鹿嶋)祭り」、「鹿島立て」、「鹿島流し(送り)」といった行事が催されますが、その中でも最大の祭典・秋田市新屋地区の「鹿嶋祭り」を6月11日に取 […]
6月11日は鹿島行事の「はしご取材」。午前中に秋田市新屋の鹿嶋祭りを取材した後、お昼過ぎに八峰町八森へ向かいました。八森は秋田県沿岸北部、青森県との県境に位置する地域で、毎年6月に「鹿嶋祭り」がいくつかの集落で行われてい […]
6月11日の新屋の鹿嶋祭りの後、この夏の取材テーマが浮かんできました。 今年は秋田市内のカシマをまわる! 秋田市内には鹿島流しを行う地域がいくつもあります。その歴史は古く、秋田市中心部が久保田城下と呼ばれていた江戸時代か […]
6月18日(日)、いよいよ鹿嶋祭り当日。午前8時過ぎに肝煎町会館に着くと、たくさんのカシマニンギョウと幟を付けた鹿嶋船が台車の上に設置されておりました。 午後8時半過ぎ、総社神社の宮司さんによるお祓いが行われた後、「鬼」 […]
秋田人形道祖神プロジェクトでは今年の11月、秋田県内某所で大きな展示会を企画しております。その準備と取材を兼ねて6月29日、宮原さんが大阪から秋田にやってきました!二人で秋田県内の人形道祖神を周るのは久しぶりです。最初の […]
6月、川尻の鹿嶋祭りを取材した帰りに秋田市楢山登町の鹿嶋神社に立ち寄りました。こちらでは例年7月第1日曜日に鹿嶋祭りが行われていますが、最近はコロナ禍でしばらく中断していました。 神社の入口にある掲示板に目をやると、 な […]
(上からの続き)7月2日午後1時、いよいよ4年ぶりとなる楢山御船町の鹿嶋祭りがスタートしました。「オメンサマ」が各家々を訪れて悪魔ばらいをしていく後ろから、軽トラに乗った船がゆっくりと続きます。 まずはお祭りの様子を動画 […]
11月11、12の両日、秋田県大館市のニプロハチ公ドーム(通称・樹海ドーム)で開催された伝統芸能の祭典『新・秋田の行事』(『ハチ公生誕100年フェスティバル』との共催)。二日間で14,800人が来場したこのイベントでは、 […]
(上からの続き)11月11日(土)、大館市はあいにく雨模様の天気でしたが、樹海ドームの中は濡れる心配がないので安心です。いよいよ『新・秋田の行事 in大館』1日目が始まります。 特設ステージでは音楽演奏やトークイベント、 […]
『新・秋田の行事in大館』から早一カ月。年の瀬が迫る中、来年の秋田人形道祖神プロジェクトの活動についても話し合っているところですが、年内中にやっておかなければならないことがありました。それは、夏から秋にかけて取材した人形 […]
令和6年、あけましておめでとうございます。元旦に発生した能登半島地震の被害の大きさに心が痛む毎日ですが、被災地に一日でも早く元の日常が戻ることを祈念しながら、活動してまいります。 今年も秋田人形道祖神プロジェクト(ANP […]
1月20日(土)より、東京都品川にあるキヤノンギャラリーSでキヤノンギャラリー50周年企画展・奇想民俗博物館「まつりと」が始まりました。前回のブログでもご紹介した通り、日本各地の祭りの写真の他、秋田県の人形道祖神やカシマ […]
現在、東京品川のキヤノンギャラリーSで絶賛開催中の「奇想民俗博物館まつりと」。2月17日(土)、会場にて秋田人形道祖神プロジェクトによるギャラリートーク「なまはげだけが秋田じゃない 人形道祖神の魅力に迫る~」が開催されま […]
今年、私がやりたいと思っている活動の一つが「越境取材」、つまり秋田県外の人形道祖神を取材することです。これまでも岩手県西和賀町・左草の人形送りや福島県のカゼブクロサマ、オニンギョウサマを見に行ったことはありましたが、行動 […]
なにかと慌ただしい新年度。3~4月に行った取材について書かなければと思いながら、気付けばもう5月になっていました。忘れないうちに紹介していきます。 3月は新潟県阿賀町のショウキ祭りに続き、「越境取材」を敢行しました。目的 […]
秋田の人形道祖神の象徴的存在である湯沢市岩崎の末広町のカシマサマ。毎年4月に行われる作り替えの行事「鹿島祭り」は『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)やこのブログなどで何度も紹介しております。今年は4月 […]
ブログの更新がしばらく滞っておりました。最新情報は随時SNS(X、Instagram、Facebook)でUPしていますが、重要な取材や告知に関しては、こちらで詳しく紹介していきたいと思います。今回はひと月分のブランクを […]
今年のテーマは秋田県外の人形道祖神や人形送りの行事をリサーチすることです。6月は多賀糸尊さんと山形県最上郡舟形町の「病送り(ヤンマイオクリ)」に伺いました。 舟形の「病送り」は疫病をはじめ、様々な厄を背負わせた藁人形を送 […]
秋田県の夏の風物詩と言えば、「全国花火競技大会(大仙市)」をはじめ、「竿燈祭り(秋田市)」、「西馬音内盆踊り(羽後町)」、「花輪ばやし(鹿角市)」などの夏祭りが挙げられますが、私たちにとってはなんと言っても、「鹿島行事」 […]
今年は3月の新潟県阿賀町のショウキ祭りから始まり、青森県六ケ所村出戸の四方止(百万遍)、茨城県鉾田市玄生のオオスギサマ、山形県舟形町長沢の病送りと秋田県外の人形行事の取材が続いています。そして7月15日の海の日には青森県 […]
秋田は実りの季節を迎え、食料品店には新米も出始めました。今月の終わり頃から来月にかけては、県内各地で「秋の人形立て」が行われます。今年も何カ所か、取材に伺いたいと思っています。 10月は秋田人形道祖神プロジェクト関連のイ […]
2024年も残すところひと月あまり。そんな中、今年の締めくくりに相応しい企画をこの度、秋田公立美術大学博士課程の公開型イベント「複合芸術会議」の一環で開催する運びとなりました。 現在、私が在籍している「複合芸術研究科」で […]
令和6年も残すところあとわずかとなりました。今年の秋田人形道祖神プロジェクトの活動は品川キヤノンギャラリーSでの展示から始まり、取材やトークイベントなど、充実した一年となりました。個人的には新潟、青森、茨城、山形など、秋 […]
遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。本年も秋田人形道祖神プロジェクトをよろしくお願いいたします。 昨年の大みそかは男鹿市脇本大倉集落のナマハゲを取材させていただきました。こちらの集落では赤の「ジッコ」 と青 […]
秋田市内ではこの冬何度目かの寒波が襲来中。今日は朝から凄まじい勢いで雪が降り積もっています。今年の冬は寒暖の差が激しく、この数年で一番手ごわいかも。 しばらくブログを書いていなかったので、今回は情報盛りだくさんです。まず […]
3月も終わりが近付き、私が住む秋田市でも少しずつ春の兆しを感じられるようになりました。今月は金沢市での宮原さんの作品展、美郷町での私の講演、そして春彼岸行事の取材と盛りだくさんの一カ月でした。今回は美郷町のイベントと青森 […]
新年度に入ったと思ったら、あっという間にGWに突入です。今年の3月後半~4月前半は取材が盛りだくさんでした。まずは前回の平田森のボーノ神送りの後に取材した秋田県内の春彼岸行事をご紹介しましょう。 秋田県北部では、春彼岸に […]