大仙市の太田、中仙には村境や神社に木の面が祀られている場所がたくさんあります。これらの面は元々はワラ人形の道祖神に被されていたと思われ、ある時期から人形が作られなくなり面だけが祀られるようになったと思われます。ぞの理由を紐解くカギは面と一緒に祀られている「塞三柱大神」の石碑です。そこには明治政府の宗教政策が密接に関わっていました。
私はこれまで東南アジアや西アフリカで仮面文化が残っている地域を旅してきましたが、ここまで仮面の呪力が現代に生きている土地は見たことがありません。『村を守る不思議な神様』では宮原さんによる「太田町斉内地区のお面イラストマップ」を掲載。本書の見どころの一つです。(小松)
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