Interview

松峰の人形様祭り

投稿者:小松 和彦 投稿者:小松 和彦 小松 和彦

大館市松峰の稲荷神社(松峰神社里宮)には源義経、武蔵坊弁慶、那須与一という武将の名前が付けられたユニークな人形道祖神(人形様)が祀られています。11月24日は人形様のお祭り。午前中に人形の衣替えをし、夕方から若者が背負って集落を練り歩きます。集落の辻々で住民の皆さんが串に刺したきりたんぽやみかんを人形に刺して奉納。その上に蝋燭を付けて三体の人形様の顔を照らし出す様子はまるで映画『八つ墓村』のようで、「こんな個性豊かな信仰が秋田県にあったのか」と感動しました。

担い手の男性3名は、儀式を経て「人間」から「神様」の存在になり、ニンギョウサマを担ぎます(宮)
夕方から真っ暗になるまで練り歩きます。
途中冷たい雨が降り体が冷えてつらかったのですが、
昔は吹雪の中をもっと沢山の家々を練り歩いた男性の話を聞き、その凄さを改めて感じました。(宮)

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投稿者:小松 和彦
郷土史研究 小松 和彦
工芸ギャラリー・小松クラフトスペース店主 『秋田県の遊廓跡を歩く』(カストリ出版)、 『新あきたよもやま』(秋田魁新聞デジタル版) などを執筆。 http://www.komatsucraft.com/ Twitter @Komatsucraft