『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)の発売まで残り一週間となりました!本の発売を記念したブックフェアも東京や秋田で開催される予定です。詳細は後日、お知らせいたします。
ようやく本の半分まで来ました。第6章は「明治政府が消したかった古代信仰」、大仙市旧中仙町、旧太田町に点在するオニョサマ(仁王様)と呼ばれる人形道祖神が主人公です。


明治6年6月、秋田県は人形道祖神を祀ることを「政府の命令に背き、あるまじきことだ」として禁止するお触れを出します。いわゆる「廃仏毀釈」によって神様仏様なんでもありの道祖神は排斥の対象になったのです。
村人たちは知恵を出し合って 「おらほの神様」を守りました。その時代の影響は今でも見ることができます。

本章に登場する下斉内のオニョサマは『村を守る不思議な神様』の1冊目で、北観音堂と上小曽野は2冊目で取り上げましたが、新刊は昨年の取材データも取り入れた最新版です。特に北観音堂の「オニョサマ立て」は2冊目を読まれた方にこそ読んでほしい、感動的なエンディングになりました。
◆お面リレーでオニョサマを守れ!
◆神様と念仏との深い関係
◆隙間だらけの数珠に秘められた大戦の歴史
◆亡き長老が手記に綴ったオニョサマへの想い

「お面だけなのにどうして人形道祖神?」、「手の込んだ作りのお面は誰が作ったの?」そんな疑問にもお答えします。歴史の波に巻き込まれながらも、現代に伝えられた民間信仰。オニョサマと人々との深い絆を感じさせられる一章です。

新刊の概要はこちらから。
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◆目次
プロローグ ~わら人形を作りなさい
第1章 人形道祖神のメジャーリーガー(湯沢市)
第2章 江戸時代の旅人・菅江真澄が見た秘境の神様(大館市)
第3章 境界と道祖神(大館市)
第4章 男と女の神(大館市、能代市)
第5章 マタギ文化と道祖神(仙北市)
第6章 明治政府が消したかった古代信仰(大仙市)
第7章 山村に生きる(大仙市、湯沢市)
第8章 大きなカシマサマと小さなカシマサマ(横手市)
第9章 奇祭! 動き出すわら人形(横手市、湯沢市)
第10章 ナマハゲと道祖神(にかほ市)
第11章 幻の泥塑天子を探して(北秋田市)
エピローグ~復活と継承(大仙市)
◆アート
「新刊のご紹介 その3 ナマハゲ・アートが生まれるまで」
「新刊のご紹介 その6 マンガ「道祖神の成り立ち編」