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<レポート>熱きスライド&トークショー in 田沢湖図書館

投稿者:宮原 葉月 投稿者:宮原 葉月 宮原 葉月

 4日から開催中の「悪疫退散!村を守る不思議な神様 小さな原画展」in 田沢湖図書館(主催:仙北市教育委員会、仙北市立田沢湖図書館)。15日に行われたスライド&トークショーをレポートします。
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 トークショーは「三密」回避のため少人数制での平日開催でしたが、なんとキャンセル待ちがあったそうです。す、すごい!

受付で配布された入場券兼しおり。ANPについての説明チラシも作っていただきました!

 イベント会場では午前中に南外民俗資料交流館さんからお借りした「中荒沢と下荒沢のショウキサマ」を置かせていただきました。準備が慌ただしく写真を撮り忘れてしまいましたが、立派な舞台となりました。お借りした様子は下記の投稿をご覧ください。

今度首都圏の美術館へ展示させていただくこととなった「中荒沢のショウキサマ」をお預かりしに南外民俗資料交流館(秋田県大仙市)を訪れました。 伺った際、長老にたくさんお話を伺いました。取材を通じ、その土地の道祖神や文化同士の関係性が浮かび上が…

秋田人形道祖神プロジェクトさんの投稿 2020年7月16日木曜日

下荒沢のショウキサマを車へ運ぶ小松さん。
小松さんが着ている「ナマハゲ黒Tシャツ」はこの日偶然私と被り、かわいいユニフォームみたいになりました。二人のお気に入りTシャツなのです。

 14時からトークショーがスタート。人形道祖神の説明から始まり、北は大館から南は湯沢の神様を一気にご紹介。メインは仙北市の人形道祖神。息抜きコーナーでは取材中に萌えた「最新版・道祖神かわいいベスト3」を発表。最後に「道祖神アート」とANPの今後の展開についてご紹介しました。

 質問コーナーでは
「なぜ秋田にだけたくさん分布しているのか?生保内(おぼない)の道祖神を少しみましたが、これほど深いとは驚きました」
「ナマハゲと人形道祖神の分布には宗教的な理由がありますか?」
そして「新しい発信方法だと思いました。(あなたがたに)エールを送ります」
と有難くも励ましのお言葉を頂きました。

 トークイベント後は展示会場にて歓談タイム。貴重な情報を多々頂戴しました。この時点で集まっていた情報と合わせて、一部をご紹介します。

お面マップの前で地元の郷土史研究グループの皆様と。
ゑびすさん、情報をありがとうございます!
新しい情報が追加されました!

 以前から気になっていた滝沢のお面。果たして玉川から移ってきたのか、ここ由来のものなのか、ようやく謎が解けました。

(メモより) 「わかりました!『中生保内』の入口にあったそうです。ここ由来の神様でした。『ずっと(お面が)気になっていたんだよ~』と教えていただいた方がおっしゃってました。 」

 他にもご来場いただいた「民俗学フィールドワーカー」こと五十嵐さんに「八皿の義」の「八」の意味を教えていただきました。
 そして水神社(北観音堂のオニョサマのすぐ近く)をはじめとする人形道祖神と縁深い数々の神社の宮司を務められている太田さんとお会いしました。「まさかの2時間トークショー」を大興奮して楽しんでいただけたそうです。嬉しい。
 後日太田さんはオニョサマ探しに出掛け、氏子さんにヒヤリングをされたそう。「おらほのオニョサマも紹介してけれ」と声が挙がったそうで、オニョサマの存続に向けてお手伝いをさせていただきたいと思いました。

 最後に原画の新作を2点追加しました。

白沢のニンギョウサマ
中ノ又のカシマサマ

  昨年から描く道祖神の絵が、少しずつ変化してきています。秋田の言葉がゆっくりわかるようになり、今まではわからなかった地元の方々のふとしたときに出る言葉や思いを書き留めたり、リサーチを重ねみえてくる情報が増えたり。みたものと内に潜むものとを対比させたり、敢えて真逆の表現にいったりし、当初の表現方法では追い付かない部分を否応なしに広げていった感がします。

 図書館の齋藤さんに今回のイベントについて感想をお聞きしました。
「 お客様は楽しんで行かれたと思います。真面目な会になるかなと思っていましたが、終わった後ANPのお二人と話が弾んでいたのでよかったです。」とのことでした。目標であった「アート」×「エンターテイメント」×「フィールドワーク」が実現できたようでとても嬉しく思いました。
 ご来場いただいた皆様、田沢湖図書館の皆様、この度は有意義な時間を共有させていただきありがとうございました。

 最後に図書館の信田さんからお土産を頂戴しました。「仙岩峠の茶屋」のおでんは美味しいと聞いていたのでとても嬉しく、早速冷やして頂きました。ほんのり甘い優しい出汁が体に沁み渡ります、、、ちなみに仙岩峠は、秋田から盛岡へ抜ける道中にあります。個人的に途中温泉に寄ったりし秋田とはまた異なる別世界・盛岡へ向かうのでワクワクするルートです。

 帰り道に地元でデザイン事務所を営む三浦さんから教えていただいた「生田(しょうでん)のオニョサマ」を見に行きました。首がついているため昔は立派なワラの胴体があったのではないでしょうか。情報がなければ対面できなかったかもしれません。貴重な情報をありがとうございました。

 会場ではスライド&トークショーのダイジェスト版を期間限定でご覧いただけるようになりました。通常は門外不出(!?)の貴重なスライドです。この機会に是非お楽しみください。展示は8月23日まで。

「悪疫退散!村を守る不思議な神様 小さな原画展」
日時:7月4日(土)~8月23日(日)
開館時間:火~土(9~18時)、日(9~17時)
休館日:月・祝日・月末休館日
会場・お問い合わせ:田沢湖図書館2Fホール TEL 0187-43-1307
主催:仙北市教育委員会・仙北市田沢湖図書館

Writerこの記事を書いた人

投稿者:宮原 葉月
イラストレーター 宮原 葉月
広告・書籍・雑誌でイラストを描く。 「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグ、 シリーズ累計49万部「服を買うなら捨てなさい」(宝島社) 装画等を担当。 http://hacco.hacca.jp Twitter @hatsukimiyahara