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秋田魁新報「ハラカラ」11号、「保呂羽山麓のカシマサマ」編

投稿者:宮原 葉月 投稿者:宮原 葉月 宮原 葉月

 早いもので秋田魁新報「ハラカラ」連載の4回目を迎えました。過去に紙面でご紹介した集落の皆様から「嬉しかった!」「よかった!」と喜びのお声を頂戴しています。秋田の知られざる人形道祖神の世界。非常にパワフルな文化であり、県内外に広く伝えていきたいとますます意気が揚がります。
(上の写真は色校段階のもの)
※過去の連載
<1>「秋田住みます『人形道祖神女子』 編 」(2019年10月)
<2>「第1回末野鹿島人形コンテスト編」(2020年1月)
<3>「ニンギョサマが守る松峰」編( 2020年4月 )

 同号では、6月に取材させていただいた「中ノ又(なかのまた)のカシマサマ」(横手市大森八沢木)の作り替え行事をご紹介。取材中、当初の想定が初っ端から崩れることがありましたが、逆に新たに判明した事実を追っていったり、以前取材で伺った近隣の集落とのつながりがみえてきたり、今回も手ごたえある有意義な取材となりました。

 そして、古くから伝染病と戦ってきた歴史が秋田にもあります。その過程で生まれた「疾病退散の神様」の側面。昨今のコロナ渦に対する中ノ又集落の願いを「カシマサマもコロナ予防」にてご紹介します。
 下段の「秋田の落穂」コーナーでは「アマビエよりもカシマサマでしょ」編として、取材中に感じた「新型コロナとカシマサマの関係」について、二人で語り合います。

 同記事はWEBでも見ることができるようになりました。https://www.sakigake.jp/harakara/
 さきがけ電子版にはいくつかコースがあり、ウェブSコース(無料)は、登録さえしていただければ、1日1本の記事をお読みいただけます。もっと読みたい方は550円〜で始められる有料コースがおすすめ。この機会に是非、人形道祖神の深遠な世界をお楽しみください。他にも「ローカルメディア列島リレー」「お悩み相談」「和田ラジヲさんの4コマ漫画」がありますよ。

 ただいま田沢湖図書館(仙北市)にて原画展が開催中。ハラカラで掲載された原画をご覧いただけます。また「新しい郷土資料をつくろう!」と仙北市に存在する人形道祖神マップがつくられ、会場の真ん中に置かれています。情報提供を目的とした交換日記方式で少しずつ謎が判明していく様子をお楽しみください。

「悪疫退散!村を守る不思議な神様 小さな原画展」
日時:7月4日(土)~8月23日(日)
開館時間:火~土(9~18時)、日(9~17時)
休館日:月・祝日・月末休館日
会場・お問い合わせ:田沢湖図書館2Fホール TEL 0187-43-1307
主催:仙北市教育委員会・仙北市田沢湖図書館

 

 

Writerこの記事を書いた人

投稿者:宮原 葉月
イラストレーター 宮原 葉月
広告・書籍・雑誌でイラストを描く。 「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグ、 シリーズ累計49万部「服を買うなら捨てなさい」(宝島社) 装画等を担当。 http://hacco.hacca.jp Twitter @hatsukimiyahara