いよいよ発売まで2週間を切った『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)。本の内容をご紹介するこの連載はまだ3分の1も終わっておりません。発売当日まで更新頻度を加速していきます!
第4章は「男と女の神」。「性」が重要なキーワードとなり、男女一対で祀られることも多い人形道祖神。そしてなんと道祖神同士が交合する行事もあるのです。まさに「聖」と「性」とが一体となった愛の祭典です。


本章に登場するのは大館市山田のジンジョサマと能代市小掛のショウキサマ。ジンジョサマは『村を守る不思議な神様』の2巻、ショウキサマは1巻でも取り上げ、昨年はいずれも角川武蔵野ミュージアムに収蔵展示されました。本書では「なぜ神様が交わるのか」に焦点を当て、道祖神の祝祭と言うべき2つの行事を紹介します。


◆不倫と純愛?2つの異なる性のカタチ
◆神様なのに家には立ち入り禁止?その訳とは
◆神様同士が性交する意味を長老が語る
◆パンク?ヒップホップ?驚くべき唄の内容とは
「性神」としての道祖神の性格は「そこに惹かれる」という方がいる反面、それが理由で苦手に感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本章ではそんな部分が好きな方もそうでない方も納得して読んでいただけるように書きました。「聖なる性神」としての道祖神の魅力がより伝わると嬉しいです。

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◆目次
プロローグ ~わら人形を作りなさい
第1章 人形道祖神のメジャーリーガー(湯沢市)
第2章 江戸時代の旅人・菅江真澄が見た秘境の神様(大館市)
第3章 境界と道祖神(大館市)
第4章 男と女の神(大館市、能代市)
第5章 マタギ文化と道祖神(仙北市)
第6章 明治政府が消したかった古代信仰(大仙市)
第7章 山村に生きる(大仙市、湯沢市)
第8章 大きなカシマサマと小さなカシマサマ(横手市)
第9章 奇祭! 動き出すわら人形(横手市、湯沢市)
第10章 ナマハゲと道祖神(にかほ市)
第11章 幻の泥塑天子を探して(北秋田市)
エピローグ~復活と継承(大仙市)