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秋田市内のイベントが無事終了。展示は9/7まで。

投稿者:宮原 葉月 投稿者:宮原 葉月 宮原 葉月

7月23日から東京・かもめブックスさんで始まった「宮原葉月と秋田人形道祖神展」、現在小松クラフトスペースで9月7日まで開催されています。

先日は通算4回目のトークイベントが無事終わりました。東京開催時からおよそ100名以上の方々にご参加いただきました。感無量でございます。
・東京での様子  https://dosojin.jp/blog/3285/
・秋田での様子  https://dosojin.jp/event/3686/

同イベントを通じて、嬉しいエピソードがあったのでご紹介します。
県南の湯沢市でかわいらしい「ニンギョウサマ」をお一人で作っている年配の男性がいらっしゃいます。昨年の時点で「これが最後、もう作らない」と男性の方が言っていると、ご息女のSさんから伺っていました。秋田では神様を作る方々の高齢化が進み、断腸の思いで作り続けることを断念される状況があります。わたくし宮原が大好きなニンギョウサマでしたので、とても残念に思っていました。が、同イベントに参加されたSさんに「本を片手に、父と車で神様を見てまわっています。すると父は作るのをやめませんでした。さらには、少し複雑な編み方があり、それを編もうと今一生懸命思い出しています。今度作り替えするときに挑戦すると言っています」
なんと、引退を撤回されたのだそうです。
嬉しい!今秋も新しいニンギョウサマをみることができそうです。

もうひとつ嬉しいエピソードをご紹介します。
上の写真は岩崎地区の末広町のカシマサマ。同地区の「かしま館」の方が「イベントの時に飾ってください!」と持って来られました。「最近県外からカシマサマを見に、同館に寄って行かれる方が増えています。」と嬉しいご報告がありました。もっと広報活動に力を入れようと上記の看板を作られたそう。

「村を守る不思議な神様2」のエッセイページ「初丑まつり編」で登場した御年80代の菊地さんもご来場いただきました。お一人で湯沢から電車に乗って来られたそうです。暑い中、帽子をかぶられて来てくださったお姿を見、胸にくるものがありました。
私たちの活動は、皆様の支えで成り立っているのだ、とつくづく感じました。

そして・・・イベントは終了しましたが、展示はまだまだやっております!

じゅんさいアクセサリーが続々入荷。じゅんさい工作舎さんが作る工程を教えてもらいました。細やかな作りや、涙が出そうな位手間暇かけての制作に驚きを隠せません。大量生産はできないので、同イベントがかなりレアな機会になります。

北観音堂のオニョサマは、この方がいらっしゃらなかったらみつけることはできませんでした。星耕硝子さんの「民藝の手仕事」であるガラスの器。昭和レトロでトロトロな質感にため息がでます。

他にも素敵な作品がたくさんあります。
9月7日までご覧いただけます。是非この機会にお立ち寄りくださいませ。

Writerこの記事を書いた人

投稿者:宮原 葉月
イラストレーター 宮原 葉月
広告・書籍・雑誌でイラストを描く。 「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグ、 シリーズ累計49万部「服を買うなら捨てなさい」(宝島社) 装画等を担当。 http://hacco.hacca.jp Twitter @hatsukimiyahara