2018年春、小掛のショウキサマを初めて描きました。
「村を守る不思議な神様1」のイラスト制作時のことです。それから幾度も描きたい気持ちに駆られ、何度も描き起こしてきました。直近では秋田魁新報「ハラカラ」で描きました。
小掛のショウキサマは、その風貌が他の神様に比べてとても独特です。小松さん曰く「人形道祖神の中でも、とりわけ古い形状を残していると思う」とのこと。
だからでしょうか、描き手としてとても惹かれる神様です。
下記に制作の過程をご紹介します。
顔のイメージがまだできていなかったので、
最初は体からスタート。
描いている途中は失敗したくない、
ここまでの労力を無にしたくない、
という気持ちが強くなってきます。慎重に、慎重に。
同プロジェクトをスタートさせてから2年目を迎え、
その間にたくさんの人形道祖神と、
作り替えの様子を取材させていただきました。
徐々に心の目が広く開かれたように感じます。
小掛のショウキサマに対して
「猛々しくて怖い」イメージを持っていましたが、
あることがきっかけで
「もしかするととても愛らしい神様なのかもしれない」と
思うようになりました。
昨年の晩秋に小掛集落(能代市二ツ井町)の会長と長老のお二人にご相談に伺うことがありました。(そのときの様子はこちらから)会長さんが持っていらしたショウキサマの秘蔵写真を拝見し、服を意味する杉の葉で覆う前のお姿が「なんて可愛らしいのだろう」と涙がじわっとするほどに感動しました。
このときの印象が忘れられず、最新のショウキサマはどこか可愛らしい雰囲気に仕上がったと思います。
小掛のショウキサマ(男神)が完成!
今後も他の神様の絵を描き起こしたり、まだ描いていない神様を描いたり、その過程をご紹介していく予定です。どうぞお楽しみに。
