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すごいスイカが秋田から届きました!

投稿者:宮原 葉月 投稿者:宮原 葉月 宮原 葉月

【目次】
▼ あきた夏丸系のスイカのおいしさ
▼ 大雨の影響(7月に秋田を襲った記録的な大雨)
▼ 齊藤さんの、スイカに対する思い
▼ スイカの出荷はお盆過ぎまで

 スイカの季節がやってきました。近所のスーパーに入ると、スイカの真っ赤な切り口が鮮やかに目に飛び込んできます。
 私が暮らす大阪では、連日最高気温が38~39度まであがり、外に出るのがとてもつらい日々です。暑さで倒れそうになっていたある日、秋田から素敵なお荷物が届きました。

 秋田県が誇るオリジナル品種、小玉スイカ「チッチェ」

 昨年のブログ「秋田のスイカがおいしい理由」でご紹介させていただいた、横手市十文字町でスイカづくりをされている齊藤稔弘(としひろ)さんのスイカでした!

 ワクワクしながら包丁を入れてみると・・・
 包丁を入れた途端、表面からスイカの汁が滴り落ちてきました。「スイカってこんなにみずみずしかったっけ?」とびっくり。しかもスイカ独特のシャリ感がしっかりあります。そして甘い。3つの要素「ジューシーさ」「シャリ感」「甘さ」の見事なバランスが際立っていました。

 スイカが苦手な私の夫も一緒にいただいたところ、珍しく「おいしい!昔のような味がする」と喜んでいました。

あきた夏丸系のスイカは、群を抜いておいしい

 先日、糖度14度以上と書かれた「種を食べることができる」品種のスイカを食べてみたところ、小さな種で食べやすく、それなりに甘くておいしかったのですが、「チッチェ」とはなにかが違う・・・普通のスイカは一度食べたら個人的に満足してしまうのですが、「チッチェ」はまた食べたくなる「惹き」のようなものを感じます。(※個人の感想です)

 ちなみに夏丸やチッチェがおいしい理由について、書籍『村を守る不思議な神様 永久保存版』の漫画「カシマサマとスイカ編」に詳しくご紹介しています。

書籍『村を守る不思議な神様 永久保存版』の漫画「カシマサマとスイカ編」より

 このおいしさを、微力ながら少しでも多くの方に知ってほしい・・・!

 そこで現在スイカの出荷がピークを迎え大忙しの齊藤さんに、貴重なお時間を10分ほどいただき急遽電話インタビューをさせていただきました。

大雨の影響

スイカづくりの名人、齊藤さん

 インタビューで齊藤さんは、 「先日秋田で降った大雨がニュースになりました。県南(横手市)は秋田市に比べると被害は少なかったのですが、雨が続いたのでスイカの管理がとても大変でした」と教えてくださいました。

 今年7月14日に発生した記録的な大雨により、秋田県内で大きな被害がでました。
 秋田市内では複数の川が氾濫し、広い範囲が冠水しました。秋田市によると浸水被害を受けた住宅は3325世帯にのぼり(7月30日時点)、「市内の浸水被害では、記録が残る1927年以降で最多(河北新報オンライン 8月1日の記事より)」。現在も復旧作業が続けられています。

 「排水などの管理を行い、被害をなんとか最小限に抑えることができました」

 「スイカが全滅してしまった畑もあります。うちはたまたま運がよかった。チッチェの他にも、アカオニ、クロオニ、夏丸も大丈夫です」

書籍『村を守る不思議な神様 永久保存版』の漫画「カシマサマとスイカ編」より

 「全体的にあまりよくない」と齊藤さん。その理由を尋ねてみると、大雨の影響で齊藤さんが所属する部会のスイカの出荷量が少なくなってしまったのです。味や品質はピカイチですが、例年に比べて夏丸系のスイカを楽しんでいただける機会が減ってしまったことはとても残念です。

齊藤さんの、スイカに対する思い

 齊藤さんはなぜ、毎年手間暇をかけてスイカを大切に作られているのかお聞きしました。

「おいしかった!」
「また食べたい」
と言ってもらえることが嬉しい、と齊藤さん。

 通常「チッチェ」はスーパーでおよそ2,000円/個ほどするそうですが、齊藤さんの農園では、チッチェ2個入りが2,500円(税込・送料別)で販売されています。北海道や大阪などから、齊藤さんのスイカを食べたいとたくさんの注文が入っているそう。

 また「チッチェの糖度を測ったら14.5度ありました」と教えていただきました。スーパーでよくみかけるスイカの糖度は11~12度位ですので、「チッチェ」がとても甘いことがわかります。

齊藤さんのスイカ畑

 現在、齊藤さんの畑ではスイカの出荷がピークを迎えています。
 毎年8000個以上作られているので大変です。「チッチェ」は手で受粉を行い、受粉後は着果したスイカを選別したり、蔓をのばしたり、日焼けしないように毎日面倒をみなくてはなりません。
 昨年齊藤さんが手間をかけてスイカをお世話している様子を取材させていただき、1つ1つが大切な宝石のような存在なのだと感じました。

昨年のブログ「秋田のスイカがおいしい理由」より

 現在は朝4時半に家を出、田んぼに行ったり、スイカ畑で作業されたり、暗くなる20時頃までずっとお仕事をされているそうです。
 「今はピークだから仕方ないね」と齊藤さん。

 アッという間にインタビューの10分間が終わってしまいました。
 「それでは、これからスイカの収穫に行ってきます」、と齊藤さんはにこやかに出掛けていかれました。

 スイカの収穫はお盆過ぎ頃まで。今年の齊藤さんのスイカはまだご注文いただけます。もしご興味ありましたら是非、お試しいただけたらと思います。

齊藤さんのスイカのご注文方法

斉藤農園
TEL 0182-42-0350

  • 収穫時期:7月15日あたりから1か月間。今年は8月17,18日まで出荷できそうとのこと。
  • お値段(目安):チッチェ(小玉)2個入り:2,500円(税込)※送料は別途
  • お支払い方法:お振込み
  • 注文方法:お電話または直接来園されてもOKとのこと

Writerこの記事を書いた人

投稿者:宮原 葉月
イラストレーター 宮原 葉月
広告・書籍・雑誌でイラストを描く。 「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグ、 シリーズ累計49万部「服を買うなら捨てなさい」(宝島社) 装画等を担当。 http://hacco.hacca.jp Twitter @hatsukimiyahara