12月1日(木)NHK総合、午前8:15から放映される「あさイチ」は秋田特集。この番組の中で宮原葉月が秋田の人形道祖神の魅力をご紹介いたします!宮原さんの手で色鮮やかに表現された「道祖神アート」も登場しますよ♪どうぞお見逃しなく!詳しくはこちら(※緊急ニュースで予定が変更となる場合もあります)
番組の撮影直前の11月9日、大仙市北観音堂、上小曽野の「オニョサマ立て」を取材しました。『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)の第6章「明治政府が消したかった古代信仰」でも取り上げた人形道祖神の行事。今回2年ぶりに伺いました。

まずは午前9時から北観音堂の「オニョサマ立て」が始まりました。保存会代表の高橋正之さんによると、今年は稲刈りの時期が遅くなり、作り替えの準備ができなかったため、髭の杉の葉を取り換えるだけにとどまったそう。色鮮やかな緑の葉を身に纏っただけで、生まれ変わったように凛々しくなりました。

オニョサマの衣替えの後は、念仏タイム。大きな数珠を回しながら「なーんむあーんみだーぶつ」と唱える念仏が、オニョサマの前と村境の2か所で行われます。11月9日は「疫神」を祓う日として、様々な「まじない」が行われる風習が県内各地にあり、この地域では「オニョサマ立て」&百万遍念仏がその役割を果たしているのです。

お昼過ぎからは北観音堂から4キロほど南に下がった上小曽野で「オニョサマ立て」が行われました。こちらでもお面のオニョサマの前で念仏が行われます。2018年に取材した時は真ん中に男性が座り、その周りを数珠を持った女性たちが囲むスタイルでしたが、今回の参加者は女性のみ。上小曽野の念仏は途中でメロディーが転調するのが特徴。女性コーラスによる「なーんむあーんみだーぶつ」が耳に心地よく響きました。
ここで今回の取材は終了し、一路大館市へ。「あさイチ」とは別の撮影の打ち合わせが、この夜に行われたのです(詳しくは後日)