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10月に京都のアートプロジェクト「霧の街のポリフォニー」でセミナーを担当します。受講生募集中!

投稿者:宮原 葉月 投稿者:宮原 葉月 宮原 葉月

 暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 少し先の話になりますが、10月に京都市立芸術大学さま主催のアートプロジェクト「霧の町のポリフォニー」にて、私たち「秋田人形道祖神プロジェクト」がセミナーを担当させていただくことになりました。
 ちなみに「ポリフォニー」とは、Weblio辞書によると「複数の独立した声部(パート)からなる音楽」という意味とのこと。

 

「霧の町のポリフォニー」について

下記は「霧の街のポリフォニー」サイトより抜粋

 “在日コリアンの街として知られる東九条は、京都駅の東南部に位置し、戦前・戦後の混乱や差別、その後の都市開発による変容を受けながらも違いを尊重しあう独自の文化と暮らしの生態系を育んできました。その一方で住民の高齢化と人口減少への対策から、新たな開発計画など経済のネットワークがもつれ、街の暮らしは大きく変わり始めようとしています。
 本年度で3年目となる「聞こえないを聴く・見えないを視る」事業では「CASE-3 霧の街のポリフォニー」と題したプログラムを実施します。
 「活動① 霧の街のポリフォニー」では、街の変化を映像や言葉ではなく身体や環境に働きかける生きた経験として捉える創作、
 「活動② 新たなシャドーワーク2」では、芸術・ゴミ・地域の新たな価値循環システムの構想、
 「活動③ 分有の技法」では互いに離れつつも共にあり、経験を共有する創造実践の考察。
 以上の3つを軸とした取り組みから構成されます。大学での授業は「教える/教えられる」「雇う/雇われる」など固定した役割の枠組みで進められますが、このプログラムでは、それらを再配置し「生きること・働くこと・学ぶこと」をひらく芸術の可能性について考えてゆければと思います。

セミナーのきっかけ

 プログラムディレクターの高橋悟さん(美術家/京都市立芸術大学美術学部教授)からお声をかけていただきました。そのきっかけは、コーディネーターを務められる森菫さんが私たちの書籍 「村を守る不思議な神様」の1巻2巻 を知ってくだっていたこと。遠く京都でも書籍を読んでいただけるなんて、とても嬉しく思いました。

 高橋さんや森さん方々とリモート会議を行った際、「宮原さんは関西にお住まいだったこともありますよね」「はい、そうです」「東九条の風景はだいぶ変わったので、驚かれると思いますよ」と教えていただきました。現在京都市立芸術大学は西京区、阪急京都線桂駅からバスでおよそ西に向かって20分の場所にありますが、2023年に校舎を下京区崇仁地域(京都駅からすぐ近く、新幹線をはさみ東九条のすぐ上)へ移転されるそうです。

懐かしい気持ちでざっくり地図を作ってみました。
余談ですが大学の新キャンパスの近くに個人的に大好きなラーメン屋「第一旭」さんがあります。
また第一旭さんの隣のラーメン屋「新福菜館」さんで修行された方が、秋田でお馴染みの「末廣ラーメン」店を出されました

 大きく変容していく東九条が舞台のアートプロジェクト「 霧の街のポリフォニー 」。
 セミナーでは、人形道祖神のご紹介とテーマに沿えるよう新たな内容を予定しています。
 京都で「秋田の人形道祖神」についてご紹介するのは初めて。秋田のディープな文化をお楽しみいただけたら幸いです。

「投錨と場所――村を守る不思議な神様を訪ねる」

日時|10 月3日(日)13:30–15:00
会場|未定(京都駅周辺予定)
講師|小松和彦(郷土史研究家/小松クラフトスペース店主) 宮原葉月(アートクリエイター)

◆応募方法
応募締切|2021年9月12日(日)23:59
選考結果通知|2021年9月17日(金)まで
オリエンテーション|2021年9月25日(土)13:30-15:30
会場|京都市立芸術大学 新研究棟2階 共同講義室1
お申込みや他プログラムの詳細はこちらへ(応募フォーム有)

※セミナー「投錨と場所――村を守る不思議な神様を訪ねる」は、受講生の方以外に一般の方もご参加いただけます。

◆実施要項
受講料|無料
募集定員|15名
実施内容|本事業では、プロジェクトを中心とした年間を通したプログラム〔セミナー〕〔ワークショップ〕 〔フィールドワーク〕を開講し、研修生と共に芸術実践に関わる知識と経験を深化させてゆきます。

◆諸注意
・プログラムの日時や講師、会場等は変更となる場合があります。
・新型コロナウィルスの感染拡大状況により、講座をオンライン開催に変更する場合があります。
・台風などの天候や新型コロナウイルス感染防止のために開催を中止することがあります。
・オンラインレクチャーの画面録画、イベントのカメラ・ビデオ等による記録撮影が行われ、ウェブサイトや報告書、広報物等で使用させていただく場合がございます。予めご了承ください。


◆お問い合わせ先
Eメール | art-f@kcua.ac.jp
電話 | 075-334-2006(京都市立芸術大学 教務学生課/受付時間|平日9:00–17:00)

Writerこの記事を書いた人

投稿者:宮原 葉月
イラストレーター 宮原 葉月
広告・書籍・雑誌でイラストを描く。 「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグ、 シリーズ累計49万部「服を買うなら捨てなさい」(宝島社) 装画等を担当。 http://hacco.hacca.jp Twitter @hatsukimiyahara