今年の初めころ、JR東日本の「大人の休日倶楽部」の会員誌を制作されている方から「6月号で人形道祖神を特集したいです」というご相談を受けました。100万人以上の会員様に届けられる月刊誌。秋田の人形道祖神文化を全国に知っていただく貴重な機会です!そんなわけで取材に協力させていただくことになりました。

3月、「休日倶楽部」の取材陣が来られる直前に私たちが案内する道祖神を見てまわったところ、まだ雪がうず高く積もっており、たどり着くのもやっと。「撮影は無理かも」と不安になりましたが、その後数日間で気温が一気に上昇し、あっという間に雪が解けました。道祖神の取材にはいつも不思議なお力を感じます。

5月下旬、ついに完成した冊子が届きました!人形道祖神の特集は12ページ、うち8ページが秋田県に関するもの。各地を代表する道祖神から、今年2年ぶりに行われた岩崎末広町の鹿島祭りの様子まで(作り替えを終えたばかりのカシマサマと末広町の皆さんの見開き写真は圧巻!)。なんと菅江真澄の図絵や木村伊兵衛が撮影した藤巻「ヤクジンサマ」の写真も掲載。さすがはJRの会員誌、すごい充実度です。

解説には人形道祖神の名付け親である神野善治先生、そして人類学者の石倉敏明先生のインタビューも収録。会員誌なので購入はできませんが、機会があればお手にとっていただけたら幸いです。
このような貴重な機会を与えていただいた制作スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

そしてなんと!7月、8月には秋田の人形道祖神をめぐる2泊3日のツアーが「びゅうトラベルサービス」の企画で開催されることになりました。
出発日は7月20日、8月19日、24日のいずれか。3回とも私たちがガイドとして同行します。各地の人形道祖神の他、岩崎の石孫本店、男鹿の「なまはげ館」もめぐります。ツアーについての詳細は、宮原さんが後日ブログにUPいたします。