以前「猿田彦とUさんと」編ブログに登場したUさんから、「明日、鶴田のショウキサマが作り替えされるそうです」と突然のご連絡をいただきました。来週だと思っていたので「え、明日!?」とびっくり。
「村を守る不思議な神様2巻」では、鶴田のショウキサマのことを「ブルーザー・ブロディにそっくり」であり、また「ブロディ、最期の日」として、作り替えが一時休止されたエピソードをご紹介しました。
ところがその1年後、「ショウキサマが復活した」という情報が入り、「ええ、もう復活された!?ならばその真相を突き止めたい。」と思っていました。
Uさんのご連絡がなかったら、取材機会を見逃すところでした。ご連絡に感謝です。
今回取材した復活理由を、現在制作を進行している書籍の中でご紹介したいと考えています。
ちなみに新刊の内容は、「1巻」や「2巻」を読まれた方々にもお楽しみいただけるよう制作を進めています。「さらにわかりやすく、且つエンタメもたくさん」「新たなルポや史実を追加」を予定。小松さんと互いに原稿や絵について厳しく意見を出し合いながら高みを目指していますので、どうぞご期待ください。
今回の取材では、80代の長老から次世代を担う60~70代の方々へ、ショウキサマづくりの技術が無事に継承されたことがわかりました。このあたりは新刊で詳細をご紹介できたらと思います。
同ブログでは「取材の番外編」エピソードをご紹介いたします。
鶴田のショウキサマのもとには、連絡をくださったUさんの他に、取材先でよくお会いするSさんや「多賀糸 尊さんの世界」のブログ記事で登場した多賀糸君とおかあさまの姿もありました。ちなみに多賀糸君は秋田県内の学校に通う高校男子。人形道祖神の世界に魅了された彼は、図書館で道祖神情報を調べあげ、調査へ出掛けたり、味がある独特な仏像や道祖神イラストを沢山描いたりするなど、学業と部活動を両立しながら精力的な活動を展開されています。
鶴田のショウキサマの取材を終えた後、「(私たちがまだ見たことがない)お面を一緒に見に行きましょう」と多賀糸君が声を掛けてくれました。多賀糸君のおかあさまが運転する車に私たちがついていく形で、調査開始です。
道中では彼の口から民俗学者の名前や彼なりの考察がスラスラ出てくるので、まるで小松さんのようだ、と思いました。



そんな多賀糸君たちとお別れした私たちは、お昼を食べ秋田市へ戻ることにしました。さて。どこで食べる?
小松さんの「味より雰囲気を味わえ!」的な食堂か、私の「雰囲気よりやっぱり味!」のレストランか。
珍しく彼が私の意見を取り入れてくれ、後者の路線に決まりました。先日打ち合わせで訪れた大曲駅近くの喫茶店「ミルクハウス」の「苺ミルク」がとても美味しく、ランチもきっと美味しいに違いない!と行ってみることに。




小松さんはカレー、私はミートソース(スパゲティ)チーズ焼きを注文。レトロな喫茶店でいただくランチとしてどちらも美味しく、大仙市の取材時にはまた伺いたいくらい。
この日の取材はこれにて終了!この後、秋田市内に戻りました。
取材のおかげで気持ちがだいぶリフレッシュできました。田植え前の4月は、秋田県内の各地で人形道祖神の作り替えが行われる大切な時期です。現地に足を運び取材を重ね、書籍にしっかり取り込んでまいります。