先月から私たちは精力的に県内各地を取材しています。先日湯沢市で作られたカシマサマの姿をみたとき、声が震えるほど感動しました。集落の皆様の底力を拝見すると、全力で応えていかねばならないと力がみなぎってきます。
さて、本日より仙北市立田沢湖図書館(仙北市田沢湖生保内)にて「悪疫退散!村を守る不思議な神様 小さな原画展」が開催されます。(主催:仙北市教育委員会、仙北市立田沢湖図書館) 詳細はこちらからどうぞ。
田沢湖図書館に搬入してきた様子をレポートします。熱い1日でした。

館長の佐々木さんに「生保内(おぼない)のソウルフードです」とお昼に連れていってもらいました。小松さんが注文した名物の珍来麺。ピリ辛のお味が新鮮でした。私は佐々木さんお気に入りの肉絲丼を注文。再び食べたくなる味でした。

お昼から図書館に戻り、いざ搬入へ。この日図書館は休館日、司書の皆様は蔵書の点検や入れ替えをされていました。

「悪疫退散!」の横断ポスターが貼られていました。図書館のSさん作。奥から人形道祖神パワーが伝わってくるようです。

左下の「石ころ」は地元の北浦史談会の皆様が作られている冊子です。仙北市に分布するオニョサマのお面について、いろいろ詳しいお話をお聞かせいただけると嬉しいです♪


栞のご案内チラシも飾られていました。かわいいですね。同チラシやポスターを作られた高橋さんにもご挨拶。

会場は2階にあります。階段にたくさんの写真を貼っていただきました。進むにつれてワクワクしてきますね。
13時から16時まで、3時間があっという間に感じられるほど集中し作業を進めていきます。図書館の齋藤さんが綺麗なキャプションを作ってくださったので、人形道祖神のディープな世界をわかりやすく楽しんでいただけそうです。
個人的には今度15日のスライド&トークショーで伺う際、新作を1、2点追加したいと思いました。ちょうど描く予定があったのでよかったです。
作業の後半は集中力が切れ、頭がぼうっとなってしまいました。
小松さんはうっかりギックリ腰になりそうに。

最後に「新しい郷土資料をつくろう!」と齋藤さんが用意してくださった地図に小松さんがお面の場所と名称を書き入れました。
様々な方に気軽に情報やご意見を、うる覚えでも何でも、自由に書いていただけるようなマップを目指します。どう作っていこうか、次々アイデアが出てきます。交換日記のようなマップになるといいな・・・。

早速私もマップに質問を書いてみました。(以下、一部抜粋)
「東田のお面:なぜこのお面だけに髪があるの?(獅子舞のようなお面)」
「荒町のお面:他は木製なのになぜ石でできているの?」
「下中川原:幻のワラニンギョウ。詳しくお話を伺いたい。(近くで草取りをしていた年配の女性にお話を伺いましたが、言葉をうまく理解できなかった為、詳細がわかっていません。5年程前に撮影された写真では立派なワラニンギョウが2体立っていました)」
「かっぱぶちの上:眉間にある黒の模様の意味は?」
「かっぱぶちの下:なぜ焦げているの?」
ひとつでも判明するものがあればいいなあ!と思います。翌日齋藤さんから「お二人の熱い想いを目の当たりにして、『これを機に作りたい郷土の本』のイメージがわき、 (マップの仕上げを)「本」ような形にしてみたい」とメッセージが届きました。斎藤さんも熱い!
今回準備を進めていく中で、お互いにアイデアを出しあったり、素敵なポスターや入場券、横断幕が次々作られていったり、率直に意見を出し合ったり、全体がとても濃くそして熱く、クリエイティブな時間が生まれていることを感じました。
展示は8月23日まで

帰りに近くの水沢温泉に寄りました。硫黄の香りがする源泉掛け流しの温泉は最高です。他にも乳頭温泉郷や夏瀬温泉など名湯が多いので、温泉に入りがてら是非お立ち寄りください。
「悪疫退散!村を守る不思議な神様 小さな原画展」
日時:7月4日(土)~8月23日(日)
開館時間:火~土(9~18時)、日(9~17時)
休館日:月・祝日・月末休館日
会場・お問い合わせ:田沢湖図書館2Fホール TEL 0187-43-1307
主催:仙北市教育委員会・仙北市田沢湖図書館
スライド&トークショー
日時:7月15日(水)14~16時
定員:三密回避の為、少人数制で15名様
会場:田沢湖図書館
お問い合わせ・ご予約:TEL 0187-43-1307(要予約)
搬入時点で残りのお席は4席でした。お早目にご検討いただけますと幸いです。