1802年12月、森吉山(現、北秋田市)を訪ねた菅江真澄は山麓の桐内村で二体の泥塑天子(道祖神)が雪の中に埋もれているのを見て驚いていた、と書いています。昭和62年、民俗学者の神野善治氏は桐内集落で真澄が記録した道祖神の「子孫」となる二つの頭部を発見しました。
真澄が訪ねてから216年後の12月、私たちは森吉へ取材に行きました。村はダムに沈み、道祖神の頭部は庚申塔や石仏などと共に高台に移されて祀られています。かつて真澄を驚かせた道祖神は、雪の中から静かにダム湖を見つめていました。

とお誘いがありました。秋田市内から北上する中、車窓は雪景色に変わっていきます。
深い雪道を登っていくと、二つのお面がありました!
不思議と気持ちが高揚してきました。行ってよかった・・・


周辺の透き通った空気、向こうにみえる夕陽、切なくなる風景でした