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1月24日から「ヒトガタの変容展」開催!初日にはトークイベントも

投稿者:小松 和彦 投稿者:小松 和彦 小松 和彦

私が在籍する秋田公立美術大学大学院博士課程主催の「複合芸術会議」は、院生の研究成果を紹介するとともに、ゲストを交えて「複合芸術」の可能性を検討する公開型イベントです。昨年度は宮原さんとのスライドトーク&ガイドツアーや神野先生を招いたシンポジウムを開催いたしました。本年度は昨年11月のプレイベント「ショウキサマ&ヤマハゲ復活プロジェクト」を皮切りに、2026年1月24日より、小松クラフトスペースにて「秋田人形道祖神プロジェクト」の新年最初となる展示およびトークイベントを開催いたします。

ヒトガタの変容 ―工藤千尋と人形の世界―

会期2026年1月24日(土)~1月31日(土)[会期中無休] 会場小松クラフトスペース
秋田市中通4丁目17-9 ℡018-837-1118
主催:秋田公立美術大学 企画:秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科
※本展覧会は「複合芸術会議2025」の関連企画です

今回お招きするゲストの工藤千尋さんは、魂の「依り代」としての人形を制作する秋田市出身の美術作家です。私とは、工藤さんが高校生のときに出会って以来、四半世紀以上の知り合いになります。当時から美術への情熱が人一倍強かった工藤さんは、その後東京藝術大学へ進学。現在は美術作品の制作のみならず小説家としても活動されており、2017年には第3回林芙美子文学賞を受賞されるなど、ジャンルを横断して活躍されています。

湯沢市岩崎末広町のカシマサマをリサーチする工藤さん(工藤さんのFacebookページより)

工藤さんの人形作品は、近年「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ展」(渋谷区立松濤美術館、2023年)や「ひとはなぜひとがたをつくるのか」(横浜人形の家、2024年)といった展覧会で紹介され、大きな注目を集めています。人形道祖神とは置かれた文脈こそ違えど、その深層において両者は通底しているのではないか。両者を「ひとがた」という根源的な視点から捉え直したいという思いから、工藤さんの人形作品と民俗行事の藁人形が一堂に会する展示を開催する運びとなりました。

本展では工藤さんの作品のほか、秋田県内各地のカシマニンギョウや土人形、東北アジアや西アフリカなどの諸民族に伝わる人形などを展示いたします。中には「魚の骨を使った人形」や、アフリカで呪術治療に使われたもの、江戸時代から昭和初期にかけての天神様の人形といった秘蔵コレクションも公開。多種多様な「ひとがた」が交差する、唯一無二の展示空間にご期待ください。

また、初日の1月24日(土)には、私と工藤さんによるトークイベントを会場にて開催いたします。

ギャラリートーク:ニンギョウをまつる、ヒトガタに託す

日時:1月24日(土)午後2時~午後5時 会場:小松クラフトスペース

参加無料、要予約(お電話018-837-1118、またはお申込みフォームよりご予約下さい)

湯沢市藤倉のニンギョウサマ

【第1部】スライドトーク(午後2時~午後3時30分)

①「人形道祖神の信仰と芸術的変容」小松和彦 (秋田人形道祖神プロジェクト)

秋田県内の人形行事は、近代以降の大きな社会変化の中で、中断と復活を繰り返してきました。民俗行事における人形神が地域の人々にどのような願いを託されてきたのかを読み解きつつ、人形道祖神が内包する芸術的な側面について考察を深めていきます。

②「これまでのあゆみ」工藤千尋

自身の創作活動の中で「なぜ人形を作るようになったのか」を振り返り、現代美術における人形表現や、人形道祖神との親和性、共通点について、制作者としての視点から紐解きます。

【第2部】参加型トークセッション「私のニンギョウを語る」(午後3時45分~午後5時) 

参加者の皆様とともに、人形にまつわるエピソードや想いを語り合います。 ぜひ思い入れのある人形を1体(または数体)お持ち寄りください。私もとっておきの人形をご紹介します。聴講のみのご参加も歓迎いたします。

第1部・第2部いずれかのみの参加も可能です。堅苦しくない、和やかな雰囲気で行いますので、ぜひお気軽にご参加ください。

ご予約はお電話(018-837-1118)、またはお申込みフォームまで。

Writerこの記事を書いた人

投稿者:小松 和彦
郷土史研究 小松 和彦
工芸ギャラリー・小松クラフトスペース店主 『秋田県の遊廓跡を歩く』(カストリ出版)、 『新あきたよもやま』(秋田魁新聞デジタル版) などを執筆。 http://www.komatsucraft.com/ Twitter @Komatsucraft