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湯沢市岩崎「末広町カシマサマ」作り替え取材!

投稿者:宮原 葉月 投稿者:宮原 葉月 宮原 葉月

4月の日曜日、湯沢市岩崎地区の末広町のカシマサマの作り替えが行われました。取材は今回で2回目。取材させていただいた内容は「村を守る不思議な神様」にて紹介しております。昨年と違うのは、いつも本の校正をお願いしている浅倉さんと同行したこと。浅倉さんがふと「本にあった『(末広町の作り替えを)神々しい』とは一体どんなものか、一度みてみたい」とおっしゃり、それでは「来週ちょうど作り替えがあるので見に行きますか?百聞は一見に如かずです。」と、この度の同行が実現しました。

朝8時前に岩崎に到着。先週取材した緑町のカシマサマがどどんといらっしゃいます。今年はまだ桜が咲いていませんでした。

今年も同様、皆様の作り替え体制は見事な動きで、組織的に無駄な動きは一切なく、どんどん作り上げていきます。ボッチや俵などは既に作られていて、
◆わらしべ作業:ワラの屑を取る
◆手と足
◆刀のつば
◆ワラのベルト
◆大きなしめ縄:今年は途中で切れてしまうハプニングがありましたがあっという間に軌道修正されてました
◆サンダワラ:おっぱいとへその3つ
等の作業が行われていました。
昨年から気になっており、その謎を解きたいと思っていた作業がありました。それは手や足の段々を表現する「トバ」づくりのチームが、いつも社の下で行われていること。「なんでいつも狭い場所で作られているのですか?」と尋ねました。すると「向こうに場所がないから、俺たちはここに追いやられているんだよ~」と笑いながら教えてくれました。実はこのトバ作り、20数枚と沢山作る必要があり、当初は3~4名の方が黙々作り、徐々に「あと何枚足りないのか!?」「あと10枚!」というやりとりがあり、最後は10名の方が総動員して作り上げていきました。

末広町といえば、ワラの達人Kさんを言わずにはおれません。昨年の取材でKさんの圧倒的なワラ捌きに感動しました。今年はKさんの動きを追ってみようと思いました。Kさんの俊敏な動きは相変わらずです。古いカシマサマの解体に入ったり、サンダワラ作りを若手のTさん(60代)に伝えたり、トバを手に巻いていく作業に入ったり、一か所には決して落ち着きません。トバが足りないと知るや、トバづくりにさっと入ります。そのとき、30代という超若手の男性Tさんにトバづくりを真横で一緒につくりながら伝授していました。Tさんは昨年わらしべの作業をされており、ワラを編むのは初めて。「作るのに時間は倍かかったよ」とおっしゃっていましたが、初めてとは思えぬ出来栄え。Kさんは見事にトバの貴重な作り手を一人育てられたのでした。ぼろぼろの手袋の絵は、若いTさんの手袋。私には「作り手として認められた」象徴のように思えました。

達人Kさんに「とても素晴らしい技術ですね」とお話しました。「ずっと俵とか作ってたから。作るのが当たり前だったよ」と。また、技巧が美しい「今年は刀のつばは作られないのですか?」と聞いてみました。「つばは昨年他の人に伝授したから」と教えてもらいました。なるほど、確かに別の方が見事に美しいつばを作られていました。Kさんは教える天才でもあるのだと思いました。

素晴らしい作り替えを取材させていただき、幸せいっぱいの気持ちで帰路につきました。最後に校正の浅倉さんに尋ねてみました。「実際に見にいってどうでしたか?」

「本に書いてある通りだった!」

おかげさまでクラウドファンディングの達成率は現在39%です。たくさんのご支援ありがとうございます!残り39日間。どうかご支援を頂けたら幸いです。
クラウドファンディングのプロジェクトページはこちら。
本日のカシマサマのTシャツとトートバッグをご用意しました。
https://readyfor.jp/projects/akitadosojin

また私たちの取材を体験できるプランをご用意しました。
クラウドファンディングのリターンとして、残り一口。10万円コースでお二人まで同金額で参加いただけます。(しかも全グッズがついてきます)ディープな旅はいかがでしょうか。
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Writerこの記事を書いた人

投稿者:宮原 葉月
イラストレーター 宮原 葉月
広告・書籍・雑誌でイラストを描く。 「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグ、 シリーズ累計49万部「服を買うなら捨てなさい」(宝島社) 装画等を担当。 http://hacco.hacca.jp Twitter @hatsukimiyahara