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湯沢市岩崎地区 緑町のカシマサマ作り替えを取材!

投稿者:宮原 葉月 投稿者:宮原 葉月 宮原 葉月

秋田の桜もやっと花を咲かせてくれそうなお天気日和でした。昨年緑町の取材に訪れたところ、大雨で延期。泣く泣く取材を諦めた記憶があります。

朝8時、作り替えがスタートしました。この日は近くの栄町でも作り替えが行われていましたが、同時取材は距離もあり厳しく、今年は緑町を集中して取材をさせていただくことにしました。

通常、よそ者の私たちは、集落の皆様を驚かせないよう、静かに遠目から作業の様子を拝見し、少しずつ近づいて質問させていただきます。この日はなんとカシマサマ作り替えの達人Iさんに初っ端から「これは『たら (俵) 』になるんだよ」「これは『とば』だよ」とやさしく教えてくださいました。そしてなんと「サンダワラ(俵の蓋)」を一から編んでくださるなど、カシマサマ作り替えの技術を次々みせてくださったのです。

実は、Iさんは先日のかしま館で開催された「カシマサマと仲間たち」のトークイベントに来ていただいたのでした。
そのときの記事はこちら https://dosojin.jp/blog/890/
私たちの活動に賛同いただいていることを知り、感動のあまり目に水分がじわっとたまりました。

緑町には達人が何人もいらっしゃいます。そして集落の若い方々へ技を教え伝えている様子をたくさんみました。緑町はまだまだ元気です。

最後に緑町の直会に顔を出させていただきました。前回のトークイベントと同じ会場です。皆様温かく迎えてくださり、貴重なお話をお聞きしたり、前に立って自己紹介をさせていただいたりしました。
個人的には、私が人形道祖神取材の為に家族と離れ一人暮らしをしたことを聞いてくださった皆様に「がんばれよー!」とお声をかけていただいたことに大きな元気を頂戴しました。

毎回作り替えを取材させていただくと、いつも心震える瞬間があり、この日を集落の皆さん一緒に過ごすことができるのはなんて幸せなんだろうと思います。こんな時間をたくさんの方々に知っていただきたいです。(宮原)

クラウドファンディングはスタートから一週間が経過し、現在達成率36%です。たくさんのご支援ありがとうございます!残り43日間。どうかご支援を頂けたら幸いです。
クラウドファンディングのプロジェクトページはこちら
https://readyfor.jp/projects/akitadosojin

Writerこの記事を書いた人

投稿者:宮原 葉月
イラストレーター 宮原 葉月
広告・書籍・雑誌でイラストを描く。 「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグ、 シリーズ累計49万部「服を買うなら捨てなさい」(宝島社) 装画等を担当。 http://hacco.hacca.jp Twitter @hatsukimiyahara