Blog

道祖神プロダクト制作、「タグ」開発ストーリー

投稿者:宮原 葉月 投稿者:宮原 葉月 宮原 葉月

 「秋田人形道祖神プロジェクト」を立ち上げた当初、書籍を作ることを目的に取材を始めました。2冊もの書籍を刊行することができたので、もう取材を続ける意味はないのでは・・・?と思いましたが、道祖神の魅力にすっかりハマった私たちは、もはや取材を辞めることができなくなっていました。

 そうこうしているうちに、魁新報ハラカラでの連載、全国各地で出店イベントに参加、首都圏の美術館へ道祖神をお連れする準備、「道祖神」アートとしての展示参加、アカデミックな場での道祖神文化の講演等、やりがいある企画のお話をいただくようになりました。そして「道祖神を楽しく愛でていただきたい、その存在を広めていきたい」という思いから、当時は想定していなかったフェーズ「ユニークでアートなプロダクト制作のプロジェクト」に辿り着きました。

 プロダクト制作を支えてくださっているのは、当webを制作された「necco」さんです。共に「秋田の人形道祖神文化を世界へ広めていこう!」と共闘してくださる心強い存在です。

 写真はプロダクトにつける「タグ」の制作風景。たった一つのタグですが、neccoさんはここまでたくさんのデザインパターンを作ってくださったのです。この写真を見たとき、思わず心が震えました。

 小松さんから「プロダクトに付けるタグがほしい。道祖神とは何か、私たちがなぜこのような活動をしているか伝えていきたい」と提案がありました。これからプロダクト販売が予定されているミュージアムショップや店舗さんに置いていただく風景をイメージしながら、「neccoさんにお願いしたい。しかし引き受けてくださるだろうか?」とドキドキしながら依頼しました。

  話を聞いた社長の阿部さんは「僕も必要だと思います」。創業以来の繁忙期にもかかわらず、制作を快諾してくださいました。感激の瞬間でした。ゼロからの制作のため、参考例がほぼなく、すべてが挑戦の世界。 neccoさんにとって大変な時間だと思います。

https://twitter.com/hatsukimiyahara/status/1303891178094379008
https://twitter.com/hatsukimiyahara/status/1305668958909992960

 他ではみたことがない、地元の長老に作っていただいたものを現代風にアレンジしたプロダクトが登場します。数に限りがあるため、首都圏の美術館で限定販売予定。好評の場合は新たに作っていただけるか相談してみます。

 何度も試作を繰り返したプロダクト。歴史的文化遺産と現代アートとが合体したデザイン。neccoさんは難局(!?)を乗り越え、次々クオリティ高いデザインを作り上げてくれています。
 10月初旬、最初に小松クラフトスペースのイベントでお披露目いたします。
どうぞお楽しみに!

Writerこの記事を書いた人

投稿者:宮原 葉月
イラストレーター 宮原 葉月
広告・書籍・雑誌でイラストを描く。 「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグ、 シリーズ累計49万部「服を買うなら捨てなさい」(宝島社) 装画等を担当。 http://hacco.hacca.jp Twitter @hatsukimiyahara