取材日:2018年12月5日
宿(当番)の家を出た男女のジンジョサマは若い男性に担がれて町内を巡行します。隣の常会のジンジョサマと鉢合わせになると、互いの男女のジンジョサマをまるで交合させるようにぶつけ合います。赤坂常会では上名と向館のジンジョサマと町の境界でぶつけ合いました。その際、お互いの常会のジンジョ様を褒め合ったり、お神酒を酌み交わしたりします。
巡行を終えたジンジョサマは町内の外れにある祠堂に安置され、一年間町内の安全を守ります。
秋田県内の人形道祖神の祭りでは最も年末に行われるジンジョ祭り。奇祭と呼ばれる祭事やジンジョサマの造形はもちろんですが、昔ながらの伝統を守りながらこの行事を絶やさずに続ける山田集落の皆さんの姿に一番感動しました。
来年刊行予定の「村を守る不思議な神様2」で詳しくご紹介できたらと思います。


周囲はすっかり暗くなり、ロウソクの灯が不思議な雰囲気を醸し出します。