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秋田・桧木内「ニンギョウのいぶりがっこ」新登場!

投稿者:宮原 葉月 投稿者:宮原 葉月 宮原 葉月

秋田県仙北市西木村桧木内(ひのきない)の雪の風景。
「ニンギョウのいぶりがっこ」はこの地で生まれます。

冊子「村を守る不思議な神様」に登場した、秋田県仙北市にある「星雪館(せいせつかん)」さん。ほうれん草農家兼、農家民宿も営まれています。
秋田県内では様々な「いぶりがっこ」が作られていますが、星雪館さんのいぶりがっこはまた格別。初めて食べた方は「こんな美味しかったっけ!?」と驚かれます。

星雪館の門脇富士美さん。富士美さんは、実は「人形道祖神女子」。私のお師匠様でもあります。「村を守る不思議な神様」で記載されていますが、桧木内には現在2つの神様がいらっしゃいます。その中の「桧木内のニンギョウ」があまりにも可愛らしく、私宮原が道祖神にはまったきっかけになりました。

桧木内(吉田)のニンギョウ

今回富士美さんとコラボさせていただき、「桧木内 ニンギョウのいぶりがっこ」をつくりました。ラベルは小松と私がつくったので手作り感満載ですが、道祖神への情熱と愛を感じてくださいませ。

できたてホヤホヤのラベル
東京に出発する午前中にペタペタ貼る予定。

いぶりがっこをつくる様子を富士美さんに写真をお借りしたので、この場でご紹介いたします!

いぶりがっこの本場は山内(さんない)だそうです。(山内には田代沢のカシマサマがいます)作り手によって大根の品種を変えていくとのこと。星雪館さんでは「干し理想」等の品種を使うそうです。ちなみに「干し理想」は大根の中で練馬型に分類され、たくあんづくりに最適だそうです。
8月下旬に種を蒔きます。

2日間燻します。写真の男性は富士美さんのお父様。
倒したばかりの生の木を使い、モクモク出てくる煙で燻します。大根がすっかりシワシワに。

大根を漬けるための「漬け込み材料」をつくります。これも作り手によって様々。星雪館さんでは、糀、塩、お米、白ザラメ、そして柿を使います。

柿や米を入れることで優しい甘さになるそうです。

「漬け込み材料」をつくる富士美さんのお母様。

そして、「漬け込み材料」をシワシワになった大根にいれ、ミルフィーユのように重ねていきます。

大根と「漬け込み材料」を重ねていく作業を何度も繰り返します。

11月から2月まで漬け込みます。秋田では、 いぶりがっこは雪の時期の大切な保存食でした。

大根の水分がだいぶ出てきました。水分を捨てていきます。

2月、ついに完成です!いい漬け具合です。

麹や柿など洗って取ります。完成!
半分近くの大きさになりました。大根の美味しさが凝縮しています。

スライスにしたり・・・

こちらはスライスせずに1本丸ごとのタイプです。
真空パックにした後、適温のお湯に入れて発酵を止めます。

星雪館さん特製の美味しいいぶりがっこ。
東京のかもめブックスさんのイベントに持っていきます!
限定数しかご用意できませんので、この機会に是非お試しください。

東京・神楽坂のかもめブックスさんにて、いよいよ3日後、23日(火)に
「村を守る不思議な神様2』刊行記念 宮原葉月原画展
が開催されます!
また 24日(水)には、毎回驚きと笑いの声をたくさんいただくスライド&トークイベントも開催!今スライドを制作中ですが、自分たちでさえ、取材先の村々のみなさんの個性と熱量に圧倒されています。

続編「村を守る不思議な神様2」を「読んだよー」というお声を少しずつ頂戴しています。「前回よりも読み応えがある!」「濃すぎる情報量と情熱」「素晴らしい熱量」などなど嬉しいお言葉を頂戴しております!

『村を守る不思議な神様2』刊行記念企画
「スライド&トークイベント 秋田人形道祖神めぐり パート2」(ご予約制)
2019年7月24日(水)19:30~21:00
かもめブックス(東京・神楽坂)にて
いぶりがっこをお持ちいたします!

Writerこの記事を書いた人

投稿者:宮原 葉月
イラストレーター 宮原 葉月
広告・書籍・雑誌でイラストを描く。 「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグ、 シリーズ累計49万部「服を買うなら捨てなさい」(宝島社) 装画等を担当。 http://hacco.hacca.jp Twitter @hatsukimiyahara