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多賀糸 尊さんの世界

投稿者:小松 和彦 投稿者:小松 和彦 小松 和彦

10月16日、午後6時10分からのNHK秋田「ニュースこまち」で秋田人形道祖神プロジェクトの活動が紹介されました。 番組では先日、大仙市太田町で開催された「秋のオニョサマめぐり&スライドトーク」とその前後に私たちが取材している様子が放映されました。NHKのMさんには熱心に取材していただき、5分間ですがとても見ごたえのある特集でした。NHK秋田支局さん、取材を受けて頂いた皆様、ありがとうございました!

10月6日、「秋のオニョサマめぐり」の様子。

このイベントに参加してくれた横手市の中学三年生・多賀糸 尊(たがいと たける)さんから素晴らしいプレゼントをいただきました。秋田県内各地の人形道祖神を段ボール紙に描いた作品 。特徴をよくとらえているので一目でどこに祀られている道祖神なのかが分かります。多賀糸さんの人形道祖神への愛情が伝わってきました。貴重な「資料」として大切にいたします!

見れば見るほど味がある多賀糸さんの作品。

多賀糸さんは幼い頃から仏像が大好きで、一番の楽しみは奈良や京都での「古寺巡礼」。そして仏像を描き続けています。最近は地元秋田の人形道祖神に魅了されているそう。15歳にして人形道祖神にアート性を見出した多賀糸さんの審美眼はすごい。

多賀糸さんの個展の案内状。

多賀糸さんは現在、湯沢市桑崎にあるCafe Takaiwaで作品展を開催中(10月末まで)。ユニークな仏画を展示されています。会場のカフェは御返事と三ツ村のカシマサマの近く。会期中、ぜひ伺いたいです。

多賀糸さんの作品展については秋田魁新報にも掲載されております→こちら

そして、私たちの最近の活動をいくつかご紹介いたします!

昨年12月に取材した森吉山ダムの道祖神。

秋田魁新報電子版のコラム『新あきたよもやま』で4回シリーズで連載中の「ヒエキガミの来た道」。この度、最終回がUPされました→こちら。 約200年前に菅江真澄が森吉山麓で記録した人形道祖神を昨年末に取材した時のルポです。真澄がここを訪れたほぼ同じ時期(12月)に宮原さんとうちの家族で行きました。

この日は12月でも市内はまったく雪がない状態。森吉山ダム事務所に電話をして積雪状況をうかがったところ「こちらも今は雪が少ないです」とのこと。行ってみたら、深い所ではひざ下位までの雪が・・・。
同じ県内でも沿岸と内陸では積雪のレベルが違う事を改めて知った取材でした。

今月末からはいよいよ代官山蔦屋書店さんでの『村を守る不思議な神様』ブックフェアがスタートします。11月10日には会場でスライド&トークショーも。詳細は後日改めて投稿いたします。

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投稿者:小松 和彦
郷土史研究 小松 和彦
工芸ギャラリー・小松クラフトスペース店主 『秋田県の遊廓跡を歩く』(カストリ出版)、 『新あきたよもやま』(秋田魁新聞デジタル版) などを執筆。 http://www.komatsucraft.com/ Twitter @Komatsucraft